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伝統工芸に使う面の工房に生まれた。幼い頃から、面職人の技を教えこまれ、弱冠20歳にして工房の跡継ぎ候補とまで言われている。筋肉が付きにくい体質らしく、木から面を彫り出すのは得意でなく、この作業は妹の弥生(やよい)の方が遥かに秀でている。だが、面のデザインと装飾技術は工房の誰にも引けを取らない。面のデザインを決めて、装飾するのが音栄、その複雑なデザイン通りに木から彫り出すのは弥生。2人で1つの作品を作っている。 実家が伝統工芸の工房ということもあってか、日本古来の文化などに造詣がある反面、他の国の文化には少々疎い。なので、西洋の郷土料理などに強い関心を持つ。ただ、食が細いので、アメリカのご飯はちょっと...。 糸目と狐面のせいで感情や思考が読み取りにくい。その上、含みのあるような口調なので初対面の人には胡散臭がられる。 心理学部に進学したのは、課題等に縛られる時間が少なそうだから。音栄の頭なら他の学部にも進学できたが、本人は仕事に専念したいので、レベルが高くない学部を選んだ。あとはまぁ、胡散臭がられないようにするコツが学べたら御の字、くらいに思っている。 音栄は表情がほぼ変わらず、非常時も冷静なので、その姿を見た音栄の知り合いは冷静になるかもしれない。 優先順位は自分＞＝家族＞友達＝工房の人＞他人。自分が大切だが、父の跡継ぎは弥生一人でもいいのではないか、と考えることもあるので、弥生と自分とを天秤に掛けられると少し悩む。 小さなころに、仮面に塗られた漆に気づかず、仮面をつけたことで、頬～口辺りがかぶれて、えらいことになった。なので、その頃から仮面をつけている。皮膚が引きつって、食べにくかったことから、少食になった。 石井高雄（いしい　たかお）、御船晴(みふね　はる)、安川天音（やすかわ　あまね）とは授業がよく被り、かつグループワークを経て仲良くなった。 『ピースメイカー』 「橘です、よろしく～」

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