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地域での有力者の娘。姉と兄が一人ずついる末っ子。 兄姉は医者への道を突き進む中、更は理学生として大学院で実験の日々。両親は医学部受験を強く勧め、受けるものの受験は失敗している。 「出来損ない」として家では空気のように扱われ、大学内にも友人は居ない。 彼女はミュンヒハウゼン症候群である。 頭は良いものの、それ以上に優秀な兄と姉と比べられ現在まで育った更は幼少期より強い劣等感と愛情の欠乏を感じていた。小学生の頃、転機が訪れる。暗い上に風変わりでクラスに馴染めない更は軽いイジメを受けており、何となしにそれを親へ報告した際、父親が学校まで直々に乗り込み強い抗議の声を上げたのだ。(実際は更への心配はほとんどなく、自分の血縁者が虐められている噂が広がると何かと不便であるためだが、)初めて自らの為に家族が動いてくれたこの一件で深い愛を感じ、以来彼女の言動は歪んでいく。 「自分が不幸であればあるほど人に愛される」、そう思ってしまったのだ。 以降、彼女は周囲の気を引き心配してもらうために最初はわざと転んだり軽い怪我をするところから始まり、効果が薄れれば他のものへ…と形を変えていく。現在は家族は彼女の虚言を全く相手にしておらず、反応される場所はインターネットの中しかない。 コスプレ姿でインターネット配信(マスクも着用)し、所謂萌え声というやつで異性に囲われるのが更の日常。囲いに心配してもらわないと生きていけない。 かなりのネット依存症。SNSを四六時中見ている。ツイートも多いが、反応の悪いものはすぐに消す。 包帯やガーゼ、絆創膏類をいつも身体のどこかに着けているが怪我はひとつもしていない。見知らぬ人々からも同情の視線を買うのが心地良い。 気が弱いが自己顕示欲だけは大きい。既に何度かネットで叩かれ、垢消し→転生を繰り返している。 趣味はエゴサーチとパブリックサーチ。同じ界隈に属する女性が自分よりチヤホヤされているととてつもない焦燥感を抱く。アンチは常に存在するが、それによって囲いが心配してくれるので上手く利用できる存在。 落ち着きがなく、人の話を大人しく聞くのが苦手。お喋り好きな電波系。 最近のブームは「疲れちゃった」という一言と夜空の写真を添付してツイートし、「夜に一人歩きなんて危ない！」というリプライを待つこと。実際に危ない目に遭うかどうかはあまり考えていない。

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