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少年漫画が好き。バトル漫画の主人公に憧れる気持ちが強い。自分は熱くはなれず、誰かのために必死になれる気持ちはないが彼らのように正義感の強い人柄に惹かれてしまう。享年27歳。 生前はヘアメイクアーティスト。 幼少期、公園で子供たちとかくれんぼをしていた時に誰にも見付けられず、そろそろ出ていこうと思っていた頃合いで「あいつ居るか居ないかいつもわからないし居なくてもいいか」と言われているのを聞いてしまう。その日は日が暮れるまで三角座りで隠れ続け、一人で家に帰って愛犬のモコを見るなり抱き締めた。 以来、「自分は透明人間のようだ」と思って過ごしてきた。あっけらかんとしているように見えるが自分自身でも傷付いた部分から目を逸らしているだけで繊細な心の持ち主。人とはぐれることにトラウマがある。 自身が着飾るよりも他者を彩るほうが好き。死後は暇な時間を美容に費やしているがどこか物足りない。死んでからも働くだなんて真っ平御免。早く極楽浄土に行きたい。 実家でラブラドールレトリバーを飼っており、名前はモコ。一人っ子で育った聖里にとって兄弟同然の存在であり、学校から帰ってはモコにもたれ掛かり漫画を読む生活。 無口ながらも歯に衣着せぬ物言いをするため、人が寄り付かず友人はかなり少ない人生だった。 家族仲は悪くはなかったものの、本人は両親よりも祖父母に懐いていた。線が細く長髪のために女性と間違われ痴漢被害に遭った経験もしばしば。相手を殴って「過剰正当防衛だ」と激昂された事もある。 かなりの脱力系。好きなこと以外は基本なんでも面倒くさがる。好奇心も薄く、あらゆる事に興味関心がない。 ライバル会社との競争もどうでもいいが、仕事を辞めるために必要なので仕方なく魂を回収している。「男なんだから」「女なんだから」「〇〇なんだから」と枠組みで何かを押し付けられることがなによりも嫌い。 行動選択の基準は損得勘定。自分が損をすることは余程でなければしない。長いものには巻かれるタイプ。歯向かうと後々損をするため。だが空気があまり読めず上司が残業していても平気で定時退社する。 無表情でその場を凍りつかせる事もままある。生前も気遣い役にフォローされて生きてきた。 丸や四角よりも三角が好きらしい。理由はフォルム。 うどんを食べる時は磯辺揚げと稲荷寿司も注文する。噛むのが面倒で食事の際、口に入れたままぼー…っとしてしまう。 天使の輪の光で髪が傷むことを避けて包帯を巻いていたら上司に注意された。反省してない。

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