キャラクター保管所
バックアップ
リスト
モバイル版
ヘルプ
ログイン
Twitterでログイン
登録
トップ
Webサービス
キャラクター保管所
クトゥルフ PC作成ツール
厭離穢土えんげ
ID:4215392
MD:ccb009151e07f7a91a5a389653c02ddc
厭離穢土えんげ
タグ:
なるせ家の探索者
非表示
簡易表示
通常表示
生まれ・能力値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
能力値
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
非表示
簡易表示
通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
↑ページ上部へ
非表示
簡易表示
通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
↑ページ上部へ
その他メモ
(おんりえど/-) *HO5(不幸体質)、HO絡新婦 職業ベース*作家 日本でいっとう、寒さの厳しいところに生まれた。山も邸宅も、髄まで染み入る寒波が全てを灰白に埋め尽くす、氷点下の田舎町にて暮らした。娼婦の母親がよそで身籠ってできた子である彼への周囲の風当たりは強く、煢然たる少年期を過ごした。友人の一人もおらず滅多に口を開かない、枯れ木のような少年だった。母は息子に関心を持たず、彼の記憶の中ではただの一度も子の名を呼ぶことはなかった。不定期で家へ帰る父親は総会屋で、大酒を呷っては居間に女を呼び最終的には罵声を浴びせて残らず金品を攫っていく、災害のような存在だった。一度その矛先が己を向けば、彼が満足するまで殴打が止むことはなかった。元よりどうも少しばかり人より所作が緩慢らしい己が半端に身を躱すより、機嫌を損ねないようにされるがままでいるべきと知ったのは、一体いつのことだっただろうか。嵐が去るのを待つ間、少年はいつも薄暗い物置の中で怯懦に瞳を濡らしていた。子供の上背をようやく通す小さな扉に潜り込んで、誰からも忘れ去られたような、両親の趣味とは到底考えられない知的な小説を片端から読み耽った。暴力と悪意に晒され、日陰で密やかに息を紡ぐような幼少期だった。圧倒的な力を前にしておいそれと歯向かわず、只管に耐え忍ぶ日々の中で、幼いながらに子供の無力さを理解していた。今思えば生まれの時点から不幸体質は遺憾なく発揮されているようでまったく滑稽でならないが、そうも冷笑的に構えている余裕など当時はこれっぽっちもなかったのである。 機が訪れるのを静かに待ち望み、ついに高校卒業と共に家を出た。いつか来るべきその日のために隠れて貯めておいたバイト代と階段裏の物置に残されていた書籍やら骨董品やらを丸ごと売り払い得た分を合わせて、別れの言葉もなく町を出た。工芸品の価値などわかるはずもないが後者はそこそこ良い値になったため、もしかすると祖父母か親戚筋のどこかに趣味の良い文化人がいたのかもしれない。今となってはそれも、彼の知ったことではないが。あれから一度たりとも、あの温い絶望が全てを覆う、色のない雪が降る街を思い郷愁に憂えたことはない。 単身上京してから二年、彼は打って変わってそれまでの思慮深さを忘れ、夜毎遊び歩いて女の家を点々としていた。自身に備わった怪物の異能と妍とした美貌にようやく気が付いた彼は、面白いほど簡単に一人目の女を篭絡した。己の一言に、こんなにも人を動かす力があるとは思いもしなかった。町ゆく誰もが振り返る麗人とはいわずとも、壮絶な色気を乗せた白皙の額と仄かな翳りを落す高い鼻筋は、うら若い女の心を揺さぶるには十分であった。寝台の上で首筋を食み生き血を啜れば、吸血鬼みたいと頬を染めた女もいた。眠らぬ不夜城のネオンの下、拠り所を求めて集う少女の承認欲求を擽った後たっぷりアルコールを入れて、ホテルか家に転がり込む。こちらが酒に呑まれるような失態もなく、悪い男の火遊びは常にそれなりの打率を誇っていたし、幾人もの相手を抱えていた。生憎よそへ振り撒くほど与えられた持ち合わせもなく、愛の正体も知らないくせして、思わせぶりな微笑を湛えた薄い唇を合わせては艶を分け与え、歪な愛を囁く。女が求めるからと始めたその慈善事業は、知らず知らずのうちに彼自身の心に充足をもたらすようになっていた。それは少しばかり刺激的なゲームのようでいて、抑圧の反動ともいうべき青い日々であった。彼にとっては確かに少しばかり、輝かしい勲章のような意味合いもあった。しかし長らく彼に付きまとう不幸体質は、変わらず足元に影を落としていた。それは茶碗をとり落すとか排水溝に落ちるとか居酒屋で絡まれるとか全ての信号に引っかかるとか女の厚底が甲を踏むとか、多岐にわたって彼の日常を脅かした。痩身と気だるげな立ち姿の割に驚くほど体力があるのは、過酷な幼少期と不幸続きの日々の苦労が理由なのかもしれない。閾値を超えるまでは女に手当をさせたり連れに押し付けたり、苦しいながらもどうにか対処できるものが多かった。あるときこちらを捉えて激しく揺れる刃物の切っ先が、危なく彼の臓腑を掠めたところで、いよいよこの怨霊じみた女の執念が不幸体質の仕業か、はたまた奔放な恋愛遍歴の因果応報かわからなくなった。救急搬送された先で一命を取り留めた後、あまりに死が近くにあったことに慄いた。かつてあれほど懸命に守り抜いた生命が、仮初の愛情ごっこのために掻き消えようとしている。途端に夢から醒めた彼は四年前、全ての連絡先を捨て、国の保護の下橋姫の怪異と出会った。 国の庇護を受けている間、彼はろくに仕事をしていない。大した収入がなくとも生活には困らないので、手慰みに苛烈な憎悪や怨恨が渦巻くダークなモダンホラーを書いて過ごしている。格別に読書が趣味というつもりはないが、幼い頃の体験というものは存外人格形成に一役買っているらしく、今なお暇があれば部屋の隅で膝を抱えて頁を捲っている。ただ、怪異の退治はきっと道中で倒れ伏せば命はなく、危険な仕事に違いなかった。加えて比類なき戦闘能力を誇る相方の暴走が何よりも恐ろしかった。非力なままでは生き延びることなど叶わないのだろうと、刀を扱う修練を積んだ。それでも度々箍が外れた際の、最悪の場合を思い悩む夜がある。敢えて危険な討伐任務に身を曝すのは、ひとえに不幸体質の抑制のためだった。いくら碌に働きもしない己を養生するといっても、心臓が乗せられた天秤などとんだ悪夢である。相方の傍にいる間、どうしてか不運は気にならなかった。生まれ落ちたその日から首を絞め続けてきたそれに対抗する唯一を、ついに見つけたのだ。どうしたって替えの効かないこの男女一神の妖を、もう手放す訳にはいかなかった。怪異斬りを生業としているくせに、厭離穢土欣求浄土はいつだって関心の外にあった。狭い部屋の隅で少年はたった一つ、己の安寧のみを希っている。 怪蟲の異能をもってすれば、彼の心を雁字搦めに絡めとることもできたのかもしれない。水神の悋気がなくとも、己のすべてに執着させて生涯傍に置くことなどきっと容易かった。どうしてもそれができなかったのは、何故なのだろう。己の安寧のために他人を利用したとて、今更罪の意識が芽生えるとも思えない。そうであるのに、彼がこちらを振り返り何か言葉を投げるたびに胸中に薄墨が垂れるような、そんな感じがする。良心の呵責などとうに別れを告げたか、もしくは初めから持ち合わせていないと思っていた。せめてもの償いとして、甲斐甲斐しく同室の彼の世話を焼いている。償いとして、この行為が果たして正解かどうかは知らないが。茶を入れるのも外套を預かるのも、ほとんど初めての試みだ。世話を焼かれることこそあれど、己が誰かの面倒を見る日が来るとは考えもしなかった。加えて、生来の不器用と懈怠の性質である。世話係としてこうまで不適格な人間もそうはいないだろう。どたばたと家具をひっくり返しては適当に置きなおしたり飽きて放ったままにしたりして、きっと明朝も少しだけ早く起きて、回らぬ頭を抱えたままモーニングコールをするのだ。 搦め捕る算段が皮肉なもので、己の方が相手に囚われた現状に気が付かない訳ではなかった。ただ世界のどこにも行き場のない己を、捨てないで欲しかった。僅かな逡巡のうちに、支配関係は丸ごとひっくり返っていた。埃っぽい暗闇で生きてきた小さな蜘蛛には、水橋の物の怪に買い与えられた洋服の意味が分からない。己に向けられる執念の訳が、理解し難かった。それまでの女相手ならいざ知らず、一度だって橋姫に愛を語った覚えはない。舌先で転がし形作った即席の愛情しか与えられないのならば、何となくそれは彼には不要なもののように思えた。囁く言葉がないのならば、一体何故この男が己を求めるのか、これがまるでわかりそうになかった。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ
エラーメッセージ
「クトゥルフ神話TRPG」は
ケイオシアム社
の著作物です。
クトゥルフ神話TRPG