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どうしようもない死にたがり。 演じることでしか自身を見いだせず、 演じる自身でしか心を満たせず、 何も無い自分にひたすらに絶望している女。 彼女には彼女が勝手にライバルと思っていた女性がいた。こちらが勝手に思っていたのだから、あちらは彼女をなんと思っていのかは定かではないが。 そうして、彼女はライバルの女性から執着すらしていた役をもぎ取って喜んだ。 喜んで足取り軽やかに帰路に着くのもつかの間、見知らぬ男に硫酸をかけられた。 彼女の左顔面からばしゃりとかけられたそれは首を伝って胴に、痛みに顔を抑えた手をヒリヒリと焼いていく。 男は女性のファンだったらしい。 何やら恨み言を吐いてひとつ、彼女の腹を蹴ってどこかへ消えた。 彼女は、執着していた役を辞退せざるを得なくなった。 そして、彼女の、代役を、つとめたのは。 あ、あぁ、あ…あ、… ある真っ白な病室で、彼女の慟哭が響いた。 心因的な単数の四肢の機能障害 (利き手が上手く使えない) (14ヶ月) ある後遺症により髪と目が変色した。 所持しているスキットルに掘られている文字 …Dear my Dawn, from Polar night

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