タグ： 顔面崩壊

出身日本。長野県白馬村よりその身を宿し、産まれた時から右手にサッカーボールの破片を握りしめていたという。 両親は生誕した直後に離婚をし、「こんなサイコサッカー小僧を生んだ覚えは俺はない」と意味不明な供述を残した上で 両棲していたアパートを後にした。母親は生まれてからのサイコパス。別れを告げられた次の日にはすでに父親の生首を右手に持ち、 カオヤバスのあかちゃんゆりかごには、そっとその生首が添えられていた。 「貴方は誰よりもこの子を愛さなければいけない。それは宿命ではないわ。ただ私と貴方の愛の結晶を見届ける義理があるの」 その時の母の顔は誰よりも美しく、気品に溢れていたという。 時は流れ白馬中学入学時。カオヤバスは既にサッカー部の部長を担っていた。 たまたま公園でカオヤバスのシュート力を見込んだ、白馬中学専属のコーチが彼にオファーをかけていた。 めっちゃ嬉しかった。その反面、なんの反動か因果かは分からないが、その入学の半年に訪れた成長痛が異常に痛く、顔面が崩壊した。 学校側も身内も、明らかに人外を装った彼の顔立ちに衝撃を隠せない。カオヤバスは一つのクラスに隔離され、講師も特別講師を雇うはめとなってしまった。母親は発狂して自ら命を絶った。最後までサイコパスなおなごである。 そんな波乱万丈な彼の転機は一つのマスクによって委ねられる事となる。 母が父を殺して生首を刈り取った際、彼女はデスマスクを作成していた。これでいつまでも綺麗な貴方ね。 そんな彼女の愛は思わぬ形で、息子のカオヤバスに報いをもたらすこととなった。 「父のデスマスクの型を取り、それをぼくの新しい顔としよう」 父は生まれてからの美男子だった。彼の生まれつきの童顔が功を奏したのだろうか。カオヤバスは父の方にゴム樹脂を流し込みマスク を作成した。 高校入学時にはまた新たなスタートを迎え、何食わぬ顔で第二の人生に華を咲かせるのだ。 いつまでも本当の顔を知れない。内面に宿った本心を知れないカオヤバス・Ｊ・石崎。 「父の顔、それに纏わった母の思い」サイコパスの息子はいつまでもサイコパスになりきれるものだ。

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