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天涯孤独の身。戸籍は偽造したものを使用。 父親は母親が妊娠して直ぐに出ていったのだが、いつか迎えに来てくれると幼い頃母親から幾度も聞かされていた。しかし実際は子供をこさえてしまったことが面倒になって捨てられており、娘の薊も幼いながらにそれを理解していた。 母親は生まれが中国の中国系日本人。彼女から貰ったものは薊という名と暴力・罵詈雑言だけ。幼少期からDVを受け続けており、ある日遂に母親の元から逃げ出すことに成功する。その後死に物狂いでなんとか生き長らえ、最終的に辿り着いたのが現在の組織である。所属している年数はかなり長いが組織自体への執着はあまりない。 金銭の使い道は今のところ酒とタバコのみ。 本来の苗字は記憶にない。現在のものは新聞記事に載っていたどこかの誰かのものを勝手に拝借している。 ヘビースモーカー。一日に数箱ペースで消費する。タールが重いものをよく好む。 酒はしこたま飲むが酔ったそぶりは一切見せない。 常に革製の黒いグローブを身につけている。髪はざんばらでいつも適当に括っている。化粧っ気はない。 血色が悪く、表情もキツい。見た目に加えて態度も良くないため人当たりはお世辞にもいいとは言えない。加えて人付き合いも悪い、語気が荒い。そんなこんなで他人を萎縮させがちだと自覚している。そのため交渉などは他のメンバーに任せきり。 幼少期に何度も死にかけた経験がある。そんな中でもなんとか生き残っていることもあり所謂野生の勘が非常に鋭い。 このチームの中では1番好戦的だが、無謀な作戦には賛同しない。ある程度のリスクを鑑みた上で成功率がより高い作戦を決行する。...が、他2人が比較的頭脳派(兼武闘派も含む)なので作戦の立案などは他のメンバーに丸投げである。ただ下手な提案をすると即座に反対意見をぶつけてくる。 肉弾戦が主でフィジカルには自信がある。しかし上背がないため抑え込まれぬよう速さで決着をつけることが多い。筋肉がつきにくい体質。 靴底に隠し刃を仕込んでいる。存外手先が器用。 賭け事は得意だが必要がないのでしない。運と勘で毎回勝っている。 アセクシュアル。色恋などというくだらないものに現を抜かして狂った女の末路を見ているため、愛だ恋だといったものに嫌悪感を抱いている。 幼少期からのあれそれで心が擦れているためちょっとやそっとでは動じない。 悪運が強い。 人並み外れた胆力を持ち、組織にも従順なことからそこそこの地位を得ていてもおかしくない、はず。 因みに、薊の花言葉は「独立」「報復」「厳格」「触れないで」である。 得物：拳銃(サイレンサー付)、メリケンサック、仕込み刃付きの靴 ※以下シナリオネタバレ ※cocシナリオ｢お前だけは俺が殺す｣秘匿内容があるためKP以外閲覧非推奨 ・お前だけは俺が殺す：HO1 幼少期、四畳半のボロアパートが彼女の世界のすべてだった。 窓の締め切られた薄暗い部屋の中、外に出ることは許されなかった。容赦なく振るわれる暴力、耳元で投げられる罵詈雑言、ろくに与えられない食事。そんな絶望的な状況下でも精神を壊すことなく、ただただ"生き残る"ために耐え続けた。 ある日、薄らと空いたカーテンの隙間から見えた巣から巣立つ小鳥を見、この場所から抜け出すという選択肢があることに気がつく。無意識のうちに母親から与えられていた逃れられないという呪縛から解放された彼女は早々に母親に見切りをつけ、追い縋る母親を振り切り外の世界へと飛び出していった。 ただそれでめでたしめでたしとはいかないのが現実である。戸籍もなければ身寄りもない彼女が生きていくのはかなり厳しかった。が、それでもかつていた四畳半の牢獄よりは幾分かまともだったのは確かであった。 そうして多くの組織を転々とし、最終的に辿り着いたのが現在所属している組織である。14の頃からなので今年で15年目になる。愛想が悪いという一点以外では評価が高い。 文字通り身一つで生き抜いてきたという自負がある。自分の能力はこれまで己が生き長らえてきたという事実が証明しているとも思っている。そのためHO3に殺害されたことに愕然とし、一度その自信を粉々に打ち砕かれている。真っ新になった彼女の中に湧き上がったのは怒りと屈辱であった。ぽっと出のへらへらとした能無し男(と薊は思っている)の手にかかった己の存在価値は地の底に落ちてしまった。 失われたそれを取り戻すには一体どうすればいい？───簡単なことだ。自分が受けたものと同等、いや、それ以上の屈辱をあの男に与えてやればいいのだ。 ｢あの男だけは絶対に私が殺してやる｣

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