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天峰逢望(あまみね あみ) 女/25歳 一人称「アタシ」二人称「お姉さん、お兄さん」 趣味：山の写真を集めたスナップブックを眺める事 好きなもの：ミルクティー　嫌いなもの：見た目で判断する人 ギャルモデルでもあり、スマホをよく触ったり雑誌をチェックするので図書館。 モデルでも山でも写真をよく撮るので写真術を持っています。 ｢好きなことで色んなことできるって、手本になりたい！だからアタシは、ギャルも登山家もやめない！｣ 彼女はメディアから取材を受ける度に、常にこう答える。記者が｢なぜギャルモデルでありながら登山家もしているのか｣というのはそろそろ愚問になりつつある。 そも彼女は登山家の方がデビューが先だ。 日本でそこそこ良い大学に通いながら海外にも留学。ホームステイ先のホストファミリーと共に行った山で彼女は景色に惚れる。こんな素晴らしい景色が、アタシでもチャンスがあれば見れるのだ、と。 思い立ったが吉日。彼女は登山家を目指し、山岳部に突然入り必要な登山の知識と経験を詰め込み、専攻をしていた外国語学部も真面目に取り組み卒業した。 最初はあちこちの山へ挑戦しながら有名な観光地の登山インストラクターになっていたのだが、元々見た目が所謂ギャルなこともあり、テレビ関係の者に目をつけられ、｢ギャルなのに登山家｣という順番を逆にした、モデルの仕事の依頼がくるようになった。 本人は気にしていない。なぜなら自分が目立つことで、登山関係の雑誌はもちろん、登山服のモデルをすれば興味をもった女の子たちが買うことで売上が上がる。寧ろメディアには感謝していた。 そんな引っ張りだこな彼女は、海外との交流も盛んなことがあり、自分が入っている独自の登山チームがあった。 登山インストラクターとは別に、そのチームと共に様々な海外の山へ挑戦し、名声を上げていっていた。 突如現れた、｢狂気山脈｣を目指すまでは。 チームが狂気山脈の麓に到着するその日、彼女の姿はなかった。 滅多に体調を崩さない彼女だったが、さすがにハードスケジュールがたたったのか、過労と診断され休んでいたからだ。自己管理していたはずなのに、とても悔しかった。 この計画でまだ何の情報も無いまま行くのは自分も含めみんな怖気付いていたものの、リーダーの子供のように輝いた目を見て決心した。自分たちより頼りのあるこの人なら大丈夫だと。リーダーは狂気山脈が現れるまでの世界最高峰、エベレストを何度も踏破していたからだ。 1人の欠員ならまだ大丈夫だと判断したチームの出発前、リーダーが気を使って彼女に1つの動画を送った。みんな満面の笑みで、行ってきますと。 ｢でっかいお土産話持っていくから。たくさん寝て起きたらきっと俺らは帰ってきているさ。いい子で待ってろよ｣。 それが最後の言葉だった。 彼女は決意した。必ず皆を探し出し、アタシが土産話を聞かせてみせると。

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