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【概要】 幼少期に能力の暴走による事故で両親を失い、UGNに引き取られてからはチルドレンとして育てられた。 自分の人生をメチャクチャにしたオーバードの能力とその力の行使を強いるUGNを深く嫌悪している。 だがとある出来事をきっかけに「この能力を持っていてよかった」と思えるようにしたいと考え積極的に任務をこなすようになる。 甘くないカフェオレとクロワッサンが好き。 UGNに引き取られた際に当時の戸籍は抹消されており、今の名前はチルドレンの施設で一緒だった「嚆矢」に貰ったもの。 思い返せば当時の嚆矢はアメリカンコミックスに嵌っていたがそれとこの名前は関係ない、関係ないはずだ。 【能力】 「虐殺器官(ジェノサイド・カッター)」 全身から刃を生成する能力。 刃は伸縮自在で体の表面を滑らせ移動させることも可能、しかしその際自分の肉を切り裂く為能力の行使には激痛が伴う。 自身の刃で裂いた傷は瞬時に治癒するが、度重なる裂傷と再生の結果傷跡が消えなくなってしまった箇所もある。 本人は殺傷以外に使い道がなく自分にも傷を与えるこの能力を嫌っている。 【来歴】 彼女の出生はごく普通の一般家庭であったが、その半生は呪われたものだった。 生まれつき「どこにも触れていないのに裂傷を負う」という奇病を患っており、 彼女の不気味な病気が原因で両親の間には喧嘩が絶えなかった。 そして自身の存在が両親の不仲の原因である事、それは傷の痛み以上に彼女に強いストレスを与えていた。 毎日のように続く両親の諍い、彼女の中に溜まっていたストレスは限界を迎え「オーヴァードとしての覚醒」という最悪の形で発露する。 無数の刃が彼女の体から飛び出し、家具を壁を、そして両親の体を刻んだ。 幸い両親は重傷を負うも一命は取り留める、しかしもはやこの３人が家族としての関係を保っていくのは不可能であった。 その後、事件を聞きつけやってきたUGN職員の薦めに従って17枚の書類にサインをし 彼女はチルドレンとしてUGNに引き取られていったのだった。 そういった経緯もありUGNに連れてこられたばかりの頃の彼女はかなりすれた性格をしていた。 ある日、行きつけのパン屋で店員から覚えのない感謝を述べられる どうやら数日前のジャームとの戦いに巻き込まれた所を救っていたらしい、 不思議な気分だった、人に感謝されたこともジャームとの戦いの中で間接的に人を救う事も別に初めてではない ならばこの足の軽さはなんだろうか？ この力を持っていていい事なんて何一つなかった だが、自分がオーヴァードでなければ今日またこのパンを食べることはできなかったかもしれない オーヴァードの力を恨むことも運命を呪うことももう十分やってきた。 取り返しのつくことなど何もない、 だから今度は「この力を持っていてよかった」そう思える生き方を探してみよう。

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