タグ： りりりりん

中学三年生。兄と二人暮し。 兄に恋心を抱き始めたのは中学に上がってから。 その時はまだ自覚しておらず、自分のこの気持ちがなんなのかわからなくてもやもやしていた。 中学生ともなれば、周りでは誰が好きかーだの、誰と誰が付き合っているーだのそんな話題で盛り上がっており、勿論部活内でも流行の話題だった。 ある日部活仲間に薫は好きな人とか気になる人いないの？と聞かれた時、真っ先に脳裏に浮かんだのは兄の顔で、そんなまさかと思いながらもそこから少しずつ意識するようになっていく。 そんなこんなで、今では兄に対するこの気持ちはちゃんとした恋心だと理解している。だが、兄弟同士で成就なんてするはずないと思っているし、兄にこれ以上迷惑を掛けたくないので必死に隠している。 本当は前みたいに素直になりたいけど、気持ちを押し殺そうとするとどうしてもあんな態度になってしまうので毎日1人反省会。あと単純に心臓が持たない。人の気も知らねえでってじたばたしてる時もある。恋する男子かあいいねえふふ 兄ちゃんが大学を辞めたと聞いた時、悲しいのと同時に自分の無力さが悔しかった。自分がもう少し大人なら、兄ちゃんにこんな決断取らせなかったのにって。 その為、その頃から早く大人になりたいと考えるようになり、はやる気持ちからか精神的にも落ち着いている。兄の前以外では。 そんな性格のせいか、実は学校で結構モテてる。 しかし、兄一筋の為全部丁寧にお断りしている。 兄ちゃんには幸せになって欲しいし、少しでも楽になって欲しいから高校では部活に入らずバイトしようと考えてる。

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