タグ： みたらしすこ

とある名家に仕える執事。兼、探偵。 本人はただの執事で探偵業を営んでいるつもりはないのだが、自分の主人である少女が行く先々で様々な事件に巻き込まれまくり、その都度解決していったせいかいつの間にか世間から探偵と認識されるようになってしまった。本業は執事なんです。 執事として雇われる前はガラの悪いチンピラだった。流れ者で協調性もなく、ただただ周囲に喧嘩を吹っ掛けたりと暴れまわっていたコーラルは、キャンサー（癌）と呼ばれていた。 身寄りはなく、クリストファーという名は孤児院で適当に名付けられたもの。 主人である少女とはそんなチンピラ時代にとある事件をきっかけに出会う。その解決の際に才能を見込まれ、雇われる。 ミドルネームのコーラルは彼女につけてもらったもの。髪の色が珊瑚のようで綺麗だ、と口説かれながら名付けられた。 クリストファーという名も、キャンサーという通り名（蟹座という意味をここで初めて教えてもらう）も全て君を表す素晴らしい名前だと口説きに口説かれ、落ちる。リードされるのが好きなタイプだったようだ。 以来、名乗るときはファーストネームを省略し、彼女から贈られたコーラルという名で名乗っている。コーラル曰く、クリストファー、クリスの名は彼女にしか呼ばれたくないらしい。 へこたれにくい精神と、それなりに強めな筋力を以て主人をサポートする事を得意とする。しかし不器用かつ走るのが致命的に苦手で、細やかな作業には向いていない。 コーラル曰く、「出来る執事は走らない」とのこと。 なので、護衛する対象をすぐ庇えるように普段は主人のすぐ近くに控えている。 学校には行ったことがないが、チンピラ時代に身につけた知識と執事として雇われた後に勉強をしたので少々の心得がある。 顔は普通にしていれば良い方。 今回はコーラルにとって残念な事に主人は同行していない。そのため、執事としてはオフなので恰好も口調もラフなものとなっている。 ＜関わった事件＞ ・劇場街連続殺人事件 　出会いの事件。ホームレス、流れ者のチンピラなど身元のすぐわからない人間の死体が発見される事件が相次ぐ。 　死体はまるで演劇に参加したかのような衣装、化粧を施されており警察は同一犯の仕業として捜査していた。しかし、最初の事件発生から三か月経っても犠牲者が出るばかりで何一つ事件は進展していなかった。 　そんな警察の無様な捜査状況を笑いながら、流れ者のチンピラであるコーラルはゴミ捨て場のような掃きだめで底辺の生活を送っていた。 　身寄りもなければ金もない。いつか自分もその死体になるかもな、と希望のない日々を泥のように送っていた。 　そんなある日。いつものように気に食わない相手に喧嘩をふっかけ、その懐から金品を抜き取ってる時にひとりの少女と出会う。 　その後紆余曲折あって、持ち前の洞察力、推理力を発揮し見事事件の真犯人を突き止めたコーラル。様々に口説かれ口説き落され、執事見習いとして雇われる事となった。 ・薔薇の詩失踪事件 　執事見習いとして働き始めて数か月。自分の性分とこの仕事は合ってるかもしれない、と穏やかに日々を送っていると、屋敷に晩餐会の招待状が届く。 　送り主は、薔薇侯爵の名で有名な貴族。何かのお披露目会でも祝い事でもなく単に気が向いたからという誘いであった。普段ならそのような招待は断るが、当主である少女はコーラルのお披露目にいいかもしれないと参加することにする。コーラルにとっては寝耳に水にも程がある話であった。 　やってきた晩餐会。少女の屋敷よりも大きく豪奢な建物、鮮やかに咲き誇る薔薇の園に住む世界の次元の違いを感じながらも精一杯執事として、主人に恥をかかせないように控えるコーラル。 　そんな最中、突如として薔薇侯爵は失踪する。それだけではない、屋敷の者や参加した者まで、夜闇に溶けるように次々と消えていく。この家に伝わる不穏な歌をなぞらえるように。 　彼らの行方を紆余曲折あって見つけ出し、失踪に隠された真実をコーラルは明らかにした。 　本来ならば誰かが犠牲になっていた事件。それをひとりの死者を出さず貴族たちの前という晴れ舞台で解決したコーラルは、この事件がきっかけで執事探偵として世間で評価されていくようになった。 その他にも解決した難解事件があるが、今は割愛する。

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