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麗日おとり　女性　22歳 一人称　わたし　二人称　あなた 元ディレッタントのお嬢様。 毎日言われた通りに送る日々。英才教育という名の監禁。 外に出歩くのももってのほか。自由などなかった。 窓から見える空で飛ぶ鳥がとても羨ましかった。 自分も自由に飛んでみたいと、いつしかそう思うようになった。 ある日、可愛がっていた柴太郎と庭で遊んでいた時。 柴太郎のリードが千切れてしまった。子犬だった柴太郎は、元気よく敷地の外に出て行ってしまった。 けれど追いかけなかった。それがあの子にとって自由だと思ったから。 こんな簡単な方法で自由になれることを知った。 自分も家を飛び出した。 街で見るもの全てが初めてだった。 家からは、どうやら勘当されてしまったらしいと後で知った。 手切れ金なのか莫大なお金だけが自分に残された。 ある日、悪い遊びを覚えた。 それがいけないことだと知っていても、この人たちは自分の好きなように生きていた。 「仲間」や「友人」なんて存在がいなかった自分にとって、頼られることも、褒められることも初めてだった。 必要とされることが嬉しくて。自由であることが嬉しくて。 自分がひとりの人間と認めてくれたことが嬉しくて。 ＿＿＿＿それがまさか、自分の命を握られることになるなんて思わなかった。 ＊＊＊＊ この腕輪は自由の代償。 わたしは裏切り者。 あんなに優しくて、仁義を通してる烏黒の衆の人たちに嘘をついてる。 自分の命を守るためって言ったら、許してくれるのかな。 何が正しくて、何が悪なのか、わからない。 自分を守るために誰かを殺さなきゃいけないのは許されること？ わたしが本当にしたかったことは、これだった？ カラーギャングになることだった？ わたしは誰かを殺してまで、生きていたいの？ わからない。 考えても考えても、答えが出なくて一年が経っちゃった。 きっと。きっと、どうにかなるよね。 ＊＊＊＊ ・性格 かなりおっとりしており、楽観的。ゆっくり喋る。 カラーギャングとして活動しているが、善悪ははっきりしている。 しかし「もうやめたいなあ」と疲れてしまっている。 箱庭の小鳥ちゃんだったので、世間知らずだったため、疑うことを知らない。 人の事が好き。安易に信用してしまう節がある。 ・烏黒の衆での活動 元の性格もあってか、案外簡単に北条骸に近づく事が出来た。そうして話していく内に烏黒の衆に入団。 最初、ブルーインフェクサーとのギャップに驚いた。 仲間想いの人間が多数存在しており、連携や統率のとれた環境に居心地がいいなと感じてしまっている。 自分が本当の仲間ではないことにも罪悪感を感じているが、感情を表に出さないように気をつけており、 自分の命をかけた指令遂行のため、または烏黒の衆として日々活動している。 ・呼び方 黒羽根 元親‗黒羽根さん 逆様 八‗はちくん(名前の読み方が面倒と感じたため) 北条骸‗骸くん 青蛇(アオダイショウ)‗ボス ＊＊＊＊ ※極彩色、通過後！ 麗日　おとり　22歳→25歳 元ディレッタントのお嬢様。 英才教育という名の監禁生活。好きなものを好きだと言えず、やりたいこともろくに出来ない日が続いた。 堅苦しい家庭で過ごし、自由を知らずに過ごしていた。自由に強く憧れていた。 唯一、心を許していた愛犬の柴太郎をきっかけに、家を飛び出すことになる。 街に出て、最初に感じたのは感動と驚き。見るもの全てが初めてだった。 そうして街で出会ったのがブルーインフェクサー。命を握られる腕輪を渡された。 ＿裏切り者のわたしが、誰かに助けてなんて言えるはずない。 一年間、烏黒の衆でずっと裏切り者として潜伏していたが、知らないうちに様々な人間に支えられていたことを知った。 自分の知らないところで、救われていたことに気づいた。 あの時間あの場所に一度、フルーインフェクサーとしての麗日おとりは死んだ。 自分が仲間に対して裏切っていたことは許されるとは思っていない。 今でも真っ先に切り捨てられるべき存在は、自分だ。 青蛇に対しては複雑な心境だが、仮初でも自分に初めて「自由」を与えてくれた存在。 フルーインフェクサーで感じたどんな感情も、否定しない。 わたしを信じて「友人」だと言ってくれた人たちを守りたい。 大切にするのは、他の人の役目。 黒も青でもいい。わたしはきっと何色にもなれる。わたしだからなれる。 けれど、少しだけ。 わたしは本当にここにいていいのかなって。 拾われた命を、どう使えばいいんだろう。 「生きていていいよなんて、誰にも言われたことがない。」 ＊＊＊＊

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