タグ： くまぁ しゃけとば卓

小学校　あの頃が人生で一番幸せだったなんて誰が気付くだろうか。 中学校に入学してからクラスでいじめを受けた。陰湿で、悪質で。理由は引っ込み思案だった僕が唯一仲良くしてくれた女の子「あみ」と僕が仲が良かったんだからだろう。彼女は勉強も運動も万能で、でも本当に優しくてクラスのマドンナ的存在った。だからこそ、そんな彼女と僕が仲いいのをでクラスの男子はよく思わなかったんだろう。 そんなつらい時に父を交通事故で亡くした。家族のことを一番に考えてくれる優しい父。つらかった。しんどかった。 それでも、それでも、彼女がいてくれたからそばにいたから耐えられたんだ。 僕はそんな彼女ににいつしか恋心を抱いていたと思う。これだけ支えられて好きにならないわけないもの。 彼女に告白しようとした時もあった。でも到底そんなことできる環境じゃなかった。　　無理だった。 何もできないまま高校に入った。でもすぐに中学時代いじめられていたのがばれ、広まった。 すぐに俺の周りから人が消えた。もう無理だ。それからすぐ僕は高校を中退した。だからもう勉強もできないし、運動もできないし、人前で話す事も前より一層苦手になった。 それでも生きなくちゃいけなくて、仕事を探し、何とか就職した。家は母子家庭で、しかも兄弟が3人もいるから貧乏。だから、つらくても長男の僕がお金を稼がなきゃいけないと思った。 でも高校中退の僕がつける仕事なんていい環境なわけがなかった。飛び交う罵声、酒臭い職場、理不尽な上司。そこは絵にかいたようなブラック企業そのものだった。でもそれでも、それでもお金を稼がなきゃって...... もうむりだ　　しんどい　　つらい　　しにたい ～海も枯れるまで～ 僕は生きる理由を見つけた。いや、思い出させてもらえたのかもしれない。 もう迷わない。これから先まだつらいこともあるかもしれない。でも、前を向いて歩く　そう約束したから。 ～3年後～ 僕は今、いわゆる一流企業に就職した。前は大変だったけど、頑張った。 おかげで家族はそこそこいい暮らしできてる。るりも。 未来に希望があるかは今もわからない。でも希望をもって生きることはできる。そうだろ？ あれから僕は毎月末あの浜に、海に行く。 るりちゃんの近況報告。はたから見れば独り言。 正直届くか届かぬか、そんなことはあんまり気にしてない。 でもあの島の悲しみを背負った人たち、そして母。彼彼女らの話を聞いたら行かなきゃって思ったんだ。それから習慣になった。 --------幸せの在処----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 夢を見た。少女の夢を。望むすべてを持つ孤独な少女を。 彼女のそばにずっとは居れない、だから約束をした。 僕にできることかわからない、でも全力を尽くそう。　　　また広い世界を見せてあげるんだ。

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