タグ： 箱庭依存症

宝條結彩に仕える従者。 非の打ち所がない完璧な執事で何処か浮世離れした雰囲気を纏い、本家の従者の中でも少し浮いていた。 久遠家は代々宝條家に仕える従者の家系で、結生は産まれる前から結彩に仕えることが決まっていた。結彩が産まれた時から傍におり、主従でありながら兄弟のように育っていった。結彩が離れに移された時も当然のように着いていき、二人っきりの平穏な時間を過ごしている。その中で身体の関係も出来たが、結彩が望むのならと全て受け入れている。 自分の人生には結彩さえいればそれでいい。結彩が世界の全てで、世界そのものだ。それは愛慕を通り越し最早崇拝に近い感情で、彼が結彩を見る視線には従者が主人に向ける感情には収まりきらない熱を孕んでいる。それは周りの人間も勘付くほどで、彼が浮いていた理由の一つであった。崇拝が行き過ぎる余り却って結彩のことを理解できない時があり、結彩が自分に向けている感情には気づいていない。 また、結彩を監禁して自分だけのものにしたいという欲望を抱いている。彼の瞳が好きだ。どんな宝石よりも煌めき、鮮やかなその瞳。映すのは自分だけでいいのだ。 信仰する彼が、愛する彼が、自分が作った料理を食べて、自分が育てた花を見て、自分が選んだ服を纏い、自分のためだけに声を紡ぐ。でもまだ足りない。いくら彼を自分の色に染め上げても、何度身体を繋げても、欲望は留まることを知らなかった。彼が自分無しでは息も出来なくなるくらいにドロドロに依存させてやりたい。彼を、永遠に自分の腕の中に閉じ込めておきたい。 もし彼が外に出たいと言い出したら。自分のことを拒み、見捨てる日が訪れたら。……そうなる前に彼の脚を切り落としてしまおうか。 趣味は無し。好きな食べ物はマスカット。 監禁用具として首輪と手枷とのこぎりが欲しいです！ぎこぎこ！

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