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クトゥルフ PC作成ツール
水無 砂 - Minashi Euru
ID:4237982
MD:cf3a7f5c3ac365942d70a6b06412e5d3
水無 砂 - Minashi Euru
タグ:
むてNPC
芋虫。
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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APP
SIZ
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HP
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初期
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アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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簡易表示
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
✦ 𝘾𝙃𝘼𝙍𝘼𝘾𝙏𝙀𝙍𝙄𝙎𝙏𝙄𝘾 4-2 方向音痴(D) 追加30P 4-9 暗黒の祖先(D7) 追加30P └親が地元じゃ有名なヤクザ 右手の小指がない ✦ 𝙅𝙊𝘽 闇医者(2015) 経理→言いくるめ ✦ 𝙉𝘼𝙈𝙀 水無 砂 - Minashi Euru オルフェウスを殺したマイナスの女たちとオルフェウスの妻のエウリュディケーから マイナス→みなす→みなし 琴水だし水無 えうる 得うる、可能性とか 砂が沖縄の方言でうると読むらしい、かわいい! ✦ 𝙋𝙍𝙊𝙁𝙄𝙇𝙀 一人称:決まってない 後述 二人称:おにいさん、おねえさん 誕生日:12/25 暴力団に所属する親のもとで生まれた。 生まれたときから両性具有。 父親には男として育てられ、母親には女として育てられた。ちぐはぐな育児だったことから一人称や話し方にブレがある。 とはいえ男として育てられた側面が強いため、普段は「僕」、猫を被るときは「わたし」とか女の子らしい言葉。 多分咄嗟に出てくるのは「俺」。 高校は行ってない。親の暴力団の後始末をするために学んだなんちゃって医学で生計を立てている。 死体の処理ならおまかせ! 他人に嘘をついて生きていくことが得意、というかそうして生きている。 処女が好きで男女問わず抱いてきた。非処女になったら捨てる。 ものを本気で大事にしたことがない。が、ほしいと思ったら手に入れるまで気がすまない。 誰のことも好きじゃないし嫌いでもない。 件をさらってきたのもこういう人間が絶望したらどんな顔をするのか知りたかったから。 そういえば、お父さんが取り立ててた始末屋はどこに行ったんだろう。 ❙通過シナリオ 1.芋虫。(NPC) - ロスト 少しかさついた、けれど爪だけはいつも伸ばしていて、飾りをつけている母に手を握られる。知らない街を知らない男の人が運転する車で走っていた。 家から出してもらったのは久しぶりのことだったので、窓から外の景色を眺めていればいろんな人や建物が視界を横切っていく。母が隣で「気になるの?」と聞いてきたが、景色を見るのに夢中で「うん」と短い返事しかできなかった。 前に家を出たのは蝉が鳴いている季節で、太陽に照らされた葉が溌剌と緑を照り返していた。父親が出世したかなんとかで水族館に連れて行ってくれたのだ。母親も眠いだろうにいつもより馴染みの良い格好をして一緒に来てくれていた。 それからしばらくは家で父親の友達だという大人とゲームをしたり、人の体はどうなっているのか、どうしたら効率良く殺せるかなど、色んなことを教えてもらっていた。度々お医者さんが来てはお腹をまさぐり、僕の体を見ては興味深そうに視線を寄越していた。そんな日々を送っていた。 今は雪がわずかに降り始めている。クリスマスだとかで街中が光で飾り付けられ、街行く人は幸せそうに寄り添っている。窓にできた結露を指でなぞると運転手が「跡ついちゃうなあ」と困ったように笑っていた。 天辺を見ようとすればひっくり返りそうなほど高いマンションの前で車が止まる。母が車ドアを開けて僕の手を引いた。爪が少しだけ手のひらに食い込む。それを気にせず降りると、「よく見て覚えて」と言ってカードらしきものを取り出して自動ドアを潜っていった。 ちょうど僕の目線ほどにある、数字がたくさん並んだカードリーダーにかざして中へ入った。僕が寝転んでもじゅうぶんなくらいに広いエレベーターに乗り込むと、そのまま最上階までぐんぐんと上がっていく。 やがて連れて行かれた一室はマンションの最上階、角部屋だった。「花火見えそう。その時は私も遊びに来ようかな」と母が言うので、一緒にいないのと聞いたら「いられないの」と返される。それが少し嫌だったから手を握り締めると、母は小さく「ごめんね」と呟いた。悲しそうな横顔が綺麗だった。 エントランスの扉を開けたようにしてカードをかざし扉を開けてもらうと、家具がいくつか置いてあるだけのまっさらな部屋が広がっていた。 「あのね、えうるちゃん」 母が濁った声で名前を呼ぶ。いわゆる「サケヤケ」というやつで、夜遅くにふらついて帰ってきた次の日はよくこういう声を出していた。母の腰に抱きついて見上げれば小さく笑われて前髪をすくように撫でられる。 「今日からここで一人で住むことになったの。えうるちゃんはできるかな?」 「……ひとりで?」 うん。一人で。 母が僕を抱き抱えソファに座らせる。黒い革張りの大きなもので、いかにも母の趣味だなと思った。 すぐそばに置かれたローテーブルにはカードと封筒がいくつか。母が長くキラキラした爪で選り分けるとそれらを見やすいように並べてくれた。 「まずこれがキャッシュカード。銀行とかコンビニのATMに行って暗証番号打てば、好きなだけお金が出てくる」 「次にこれがクレジットカード。アタシの名義になってるけど、えうるちゃんが大きくなったらえうるちゃんの名前で作ろうね。大人の仲間入りだから」 「そしてこれがカードキー。外行く時は絶対に持っていってね。おうちに入れなくなっちゃうから」 母が矢継ぎ早にたくさんのカードの説明をしていた。突然のことでうまく飲み込めない僕の鼻をつまむと「ちゃんと使い方、お手紙に書いておいたからね」と笑われた。 運転手の男は時折腕時計を見ていて、僕と目が合うとにこりと微笑んだ。 「お嬢はこれから一人暮らしですからね。大人とは言えませんけど、半人前ということで仕事もしてもらいます」 「仕事?」 「はい。お嬢、よく人の体勉強してましたよね?」 こくりと頷く。家にいた時はカイボウガクだとか、ヤクガクだとか、そういうのばかりを勉強させられていた。時折誰かが持ってくる体の一部を触らせてもらって、時には胴体丸ごと捌いたこともあった。 「ちょうどここから見えるでしょ、あの……そうそう。海の近くの病院すね。あそこでお嬢には人をバラしてもらうんですよ」 「仕事を任せるとなると、やっぱり報酬が必要じゃないですか。しかもお嬢は今日誕生日!ということで、この家を親父さんが贈ってくれたんです」 男がそういうとしゃがみ込んで微笑む。そうか、これは父の。ちょうど10歳のプレゼントにしては桁が違うな、と子供らしくなくも思った。 「これからはえうるちゃんがご飯作って、お掃除して、お洗濯して、お仕事もして……大変だけどできるよね?」 「……」 「ママもお仕事頑張るから。パパより稼いでんだからね?」 からりと笑うと頬を両手で挟み込まれぐりぐりと揉まれる。少しだけ痛かったけれど、母が額を合わせて、いつももり少しだけ近い距離で目が合った。化粧で濃くなった目元がきらりと光って、緑色の瞳を縁取るように伸びた美しい雪色のまつ毛が僕の瞼をくすぐる。 「んん……、……がんばる」 「よし! えらぁい! えうるちゃんはよくできる子だもんね」 「……うん」 柔く笑って返すと母は嬉しそうに頭を撫でてくれた。もう時間です、と男が言って母が立ち上がる。 「あ! そうだ……えうるちゃん、これね。大切に持っててね。使い方は前に教えた通りだから」 両手に薄い箱形のものを握りこまされた。これは確かスマートフォンとかいうもので、つい最近出たばかりらしい。新しいもの好きな母の趣味だ、とここでも思う。 「何かあったらお話ししてね。ママ楽しみにしてるから! ……じゃあママ行くね、がんばってね、えうるちゃん」 手を振って母が部屋を出ていく。黒く重たい扉を開けると寒い空気が部屋に流れ込んだ。音も立てず扉がゆっくり閉まると辺りには静寂と僕だけが残った。呆然と黒い扉を見つめていたが、踵を返しベランダの窓を開けて下を覗き込むと、車が一つ街の中に溶け込んでいくのが見えた。車が見えなくなっても、ずっとその影を見つめていた。 ・・・ 毎日お昼に起きて、荷物を小さなリュックに全部入れて、教えられた病院に行って、冷たい塊になった人を薬や道具を使って分けていく。最終的には切り刻んで薬で溶かし、変な匂いのするそれを水で少しずつ薄めるだとか、コンクリートに混ぜて運んでいた。 時々生温かい体が運ばれたが、ヒンシだとかなんだとかで気にせずバラせと命令された。頸動脈を切るとうめき声をあげて静かになっていく体たち。口を開ければ歯が抜かれ舌が見えなかった。反応のある体を見る時は体が熱くなった。 そんな生活が、桜が咲いて、セミが鳴いて、また雪が降り始める頃まで続いた。母からも父からも連絡はあまり来なくて、病院の人には仕事を淡々とこなせと言われていたから話すことすらしなかった。声の出し方を忘れたから適当につけたテレビ番組を見てもうまく笑えなかった。空気を震わせることが下手になった。 覚えたてのスマートフォンで暇をただただ潰すことだけがうまくなった。仕事に疲れて、起きたらまた仕事があるんだと思うと、血生臭い体を冷たいフローリングにただ転がすことしかできなくなった。空になったカップ麺を適当にゴミ袋に詰め込んでやっとだ。 そうしてただ現実から逃げ込むようにして動画サイトをうつろな目で凝視していた。ゲームのプレイ動画、ニュース、料理、音楽……。今日もおもしろみのないサムネイルを横に流していけば、間違えてタップしてしまったのか誰かの配信が再生される。戻るのもめんどくさかったので、今日はこれを観ながら寝ようと思っていた。 『あー、あー…………。……聴こえてるかな。件です』 配信者は顔を映さず、ギターとギターを抱える腕だけを画面に収めていた。聞いてきた男の声よりいくらか高い、少し柔らかそうな声が鼓膜を震わせる。 『今日はカバーというか……ぁ、弾いて歌ってみた配信をしたくて、色々練習してきました』 『あ、あとオリジナル曲作ったんです。今日はそれ最初に歌おう……かな。じゃあ、聴いてください』 彼はギターを抱え直すと一本の弦を親指で弾いた。少しずつ、慣らすようにゆっくりと爪弾かれるそれに目が離せない。綺麗な手の形をしているな、と思った。 やがて紡がれる声が心地いい。優しくて、甘くて、まだ少し荒くて、ザラついた砂糖のような声。カーテンを閉め切った真っ暗な部屋の中で、彼がギターを弾くさまを見ている。聴いている。 ・・・ 『あー……ハハ、喉痛……。じゃあ、今日はこれでおわりです』 『明日学校あるから……また聴いてくれると嬉しいです』 いくつか曲を歌って、だんだん声が裏返った頃。ギターを脇に抱え直すと配信の終わりを告げた。視聴者の数はあまり多くないし、コメントを残す人がいれば良かった程度だ。最後にはきっと僕しか聴いていなかったんだろうと思う。 『この配信残しておきます。不定期に、……時々歌うんで、よかったらまた来てください』 それじゃあ、と配信が終わる。このライブは終了しました、という無機質な文字が浮かんで、それが胸を締め付けるのが不快だったから彼のチャンネルへと飛んだ。この配信はすぐアーカイブ化されたようで、2秒前に投稿された今回の動画を迷わずタップする。 件です、と自己紹介するところから、彼がギターの弦を親指で弾いて、歌って、歌って、歌って……。 終わるたびに再生レバーを頭に置き直して、それをずっと繰り返した。一体今は何時なんだろう。朝かもしれないし、もう仕事の時間かもしれない。ずっと夜なのかもしれない。景色は随分と変わって、もうセミが鳴いているかもしれない。もしかしたら人類は滅んでいるかもしれない。カーテンを開けたくないからわからない。外の世界を知らせずに音で満たしてくれるのが心地いい。 欲しい。 もしこの人がここにいてくれたら、一体どれだけ満たされるんだろう。抱きしめたり、頭を撫でたり、話しかけてくれたらどんなにいいだろう。手を繋いでくれたら、カーテンを開けるのが嫌にならないのかな。 そう考えながらまた再生レバーを頭に置き直す。ずっとそれを繰り返していた。ずっと止みませんように。この部屋が、この世界が、僕ひとりだけの空間じゃありませんようにと祈りながら。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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