タグ： カタシロ

一度高校生の時に小説の大賞を取ったはいいものの、そこから中々ヒット作を出さずにいる弱小作家。今は細々と新聞のコラムや雑誌で連載小説を書きつつ、時折短編小説を書いて生計を立てている。 小さな会社の社長令嬢だったが、不景気の波に浚われて倒産してからは両親が借金の返済に奔走するようになる。生活苦が続く中で家の中では喧嘩が尽きず、遂には両親が離婚した。 彼女を引き取った母親は外に男を作っていたためすぐに再婚。彼女にとって不幸だったことに、義父の苗字は「梓沢」、彼女の名前と被っていた。中学までは旧姓で通せたものの、高校に上がるとともに改姓させられて以後ずっと名前で弄られるようになる。 そんな境遇の中、現実から目を逸らすように物語の世界に没頭するようになる。

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