タグ： 火点し頃の蜘蛛踊り

通過：火点し頃の蜘蛛踊り 一人称：わたし　二人称：あなた 誕生日 3月26日 [特徴表] 5-10 受け身 どんなときでも、きちんと受け身を取って被害を最小限に抑えることができる。ショックのCONロール("クトゥルフ神話TRPG" 61ページ)の成功の範囲に＋20％ 3-10 平凡な容姿 平凡な顔のため、他人の印象に残りにくい。〈変装〉に＋20％。加えて、1度しか会ったことのない相手ならば、相手が〈アイデア〉ロールに失敗すれば、「よくある顔です」と言い訳するだけで、別人としてごまかせる。 蜘蛛毒の耐性があり。 おととしの生贄が同級生の男子。 島の人々への異常さ、そして自身がヒトではないこと。本当にそうなのか。もし本当であれば島の外では生きていけない。 生贄に捧げると決まった時、母は茫然としていたけれど、きっとこのまま生贄とさせられるのだろう。 母・秋穂は無理して笑う。心を押し殺して笑う。それは、事実を知っているのに 死にたくない。こんな、まだ、何も知らないままで。自身の心の中にひどく冷たい絶望を塗り込まれた気持ちになった瞬間だった。 外の世界を知りたい。もっと、自由が欲しい。 学生故、行ける場所なんて限られているのは知っている。この年代のイキモノが、すべて親に縛られるのも知っている。 それでも、死にたくなかった。 ……でも。蜘蛛人間なんです。助けてくださいなんて言って信じてくれる赤の他人がどこにいるだろう。 誰にも助けを呼べない。それなのに、島の外に出るためには、誰かの手を借りねばならないだろう。 なんでもいい。外に、外に出るのだ。神様なんて……助けてくれないのだから。

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