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一匹大蛇として名を馳せた元不良。 喧嘩以外はしないものの、その喧嘩にあけくれ、多くのヤンキーや半グレやアスリート崩れに恐れられていたが、ある時突然表舞台から姿を消した。 ついに殺されたかとかやりすぎて本職に攫われたとか言われまくっていたが、実際は雨の日に拾った濡れ犬(概念)を溺愛し始めたから、そっちの世界に構ってられなくなったというのが正しい。 ただし未だに喧嘩を売られたらちゃんと買っている模様。 また犬を拾ってからメガネを掛け始めたが、実はその数年前から超ド近眼。 目が悪すぎて距離感がイマイチ掴めなかった頃に比べて、メガネをかけるようになってからは喧嘩の手加減が出来るようになったそうだ。 とか結構滅茶苦茶やってるけどその実めっちゃお金持ちの家の末娘。 お兄ちゃんがいるから家を継ぐ必要はないし、お見合いも全て蹴って悠々自適に生活している。 多額の仕送りは貰ってるけど、コンビニバイトとか引越しのバイトとかはしてるよ。犬に使う分はちゃんと自分で稼ぐんだ。 なんでって？ ………………趣味？ あとほら、動くの好きだし。 戦闘技能、聞き耳、目星。 全て実戦で手に入れた技術。ただしスポーツのものでは無い。全てが場外における戦い方。 一匹大蛇の名前の由来のひとつである長くて器用に動く腕の動きも、サブミッションのような絡みつきも、多少衰えたとはいえ未だ健在。 反面、当然喧嘩には足を狙わないというルールがないので、蹴りはそんなに使ってこなかった。 (お互い無用な手加減がいらないという理由で)素手での殴り合いが多かったため、回避をするという思考も実はあんまりない。 耳も目も喧嘩で鍛えた。目敏いとも言うし地獄耳とも言う。 図書館 拾ってきた犬が本好きなので買い与えていたら自分も読むように。むしろ集める方にハマってしまって色々な蔵書を集めたりもしてしまっている。 信用 いいとこのお嬢様なので当然顔が知れている。 過去が過去なのでヤンキー相手にも顔が知れている。 つまり良くも悪くも名前を出せば色々と信用されるし警戒もされる。 心理学 目の前の相手が何を考え何をしようとしているのか、それを考えるのは資産家の家に産まれた時から学んで考えてきた。故にある程度は理解できる。 運転(二輪) 二輪なら原付から大型、自転車までなんでもござれ。 不良時代の昔取った杵柄ってやつ。三輪車はちょっと無理かも。 免許を取る前からコツコツと貯めてた貯金でカスタムした自前の大型バイクを持っている。車種はkawasakiのW800。価格的にも重量的にもかなり重たい。でもコンビニ通勤は基本コイツ。 カラーはメタリックダークグリーン。ヘルメットは蛇柄。 「オロチって怖がられてた私は、次は閻魔様どころか悪魔になっちゃったってワケ」 「私は別に悪い子ってわけじゃないよ。ただ好きなように生きてて、ただ普通の良い子じゃないのを、周りが問題にしたってだけなんだ」 「クロキをバイクに乗せない理由？ そんなの簡単、事故った時後部座席の方が死亡率が高いからだよ。おわかり？」 「私は飼い主、クロキは飼い犬。それだけだよ。それだけなんだけど……私からクロキを奪おうってんなら、手足の4本くらいは置いてってもらおうか」 「命まで奪りゃしねぇさ、ありゃ重い。イカれた蛇一匹じゃ、一人背負うので精一杯なんでね」 「私はこれでも信心深くて優しい博愛主義者なんだぜ？ 何せ初詣じゃあ毎年、世界平和を願うほどさ……世界征服じゃねぇよ」 「クロキー！疲れたよー！あー、クロキは今日も生きてて偉いなぁ！ そうして生きてるだけで私が元気になるんだからすごいなぁ！！」 「クロキクロキ、服買いに行こう？ クロキに似合いそうなワンピースが……え、ヤダ？ 買わせてくれなきゃ私がヤダ！ ハイ決定！ お散歩行くよ！」 「アレだろ？ 大切なペットを守れば、ついでに世界を救えるってこったろ？ そんなの、諦めるより余っ程簡単じゃん、なあ？」

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