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『異能警察は英雄じゃない』HO4 疑念 独特だが穏やかな雰囲気を纏った青年。読書が好き。 度々西門東に依存しているかのような発言を口にする。 「僕は手拝有初。……宜しくしてもしなくてもいいよ。僕には東くんがいるから」 --------------- 【以下、秘匿ネタバレあり】 絶対に自首はしない、いやできない。彼は大家族の長男である。弟妹たちの人生に泥を塗ることなど他ならぬ彼自身が許さなかった。 彼は絶対に捕まってはいけない。潔白の身を証明するために、友人との約束を果たすために、愛する家族を守るために。 西門東との心中願望がある。東を殺して、自分も死にたい。 もう少し自分があそこにいれば、父は助かったのかもしれない。いや､「確実に」助かっていた。 自分が逃げたから、あの人は死んだのだ。 「僕は、あの子たちの兄だから。絶対にあの子たちを不幸にさせない。……そのせいで、もう31人も殺しちゃったけど」 「……ねぇ東くん、僕と一緒に……いや、なんでもない。ごめんね」 「逃げちゃ駄目だよ、有初兄さん、手拝巡査、手拝有初。また裏切るのか？　臆病者が。なぁ、なぁ！　お前が見殺しにしたあの人が笑ってるぞ！」

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