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『「」なんてね』PC 兄の「小鈎 織（おづる しき）」に恋をしている。 恋心を自覚したのは中学一年生。入学祝いとしてカメラを買ってもらい、ずっと撮りたいと思っていた通学路の桜並木にカメラを向けたとき。満開の桜の中に写り込んだ兄がとても綺麗だったから、気づいたときにはシャッターを切っていた。 あれ以来、つい兄のことを目で追ってしまう。こっそり写真を撮って、自室での様子を覗き見て、休日はバレないように跡をつけても満足できない。いけないことだとは分かっていたが、どうしてもやめられない。彼に自分のことを見て欲しい。自分の全てを暴いてほしい。そんな歪んだ想いを抱きながら、13年間ずっと兄の隣で過ごしてきた。 基本的に全て自分一人で対処したいタイプで、色んなものを抱え込みがち。兄から自立したいと思っており、弟でいるのが少し嫌になっている。ただ、本当に辛いときは目敏い兄に頭を撫でて抱きしめられ、強制的に「弟」に戻されてしまう。そんなことがある度になんだかんだこの人には敵わないなぁとつくづく感じている。 一昼夜探偵社という小さな探偵社の社員。斎の主な仕事はターゲットの尾行。兄へのストーカー行為で培われた技術が役に立っている。 会社自体は全体的にほんわかとした雰囲気の職場で、皆が皆マイペース。斎の兄への恋心がうっかりバレたときも「へ〜そうなんだ」の一言で皆受け入れてくれた（ストーカー行為については少し窘められたが）。今では普通に社員の恋バナに混ざったりもする。 依頼が来る頻度がまちまちなので、暇なときは仕事中でももっぱら兄の写真やビデオを眺めている。ただし、同僚に兄のことを見られたくない（惚れられたら困るから）のでスマホでこっそりと。顔がにやけるので周りにはバレバレ。 小鈎→オオヅル（鳥言葉は「子孫繁栄」） 斎→トキ　織→シギ 「俺は小鈎斎、よろしくね。職業？　ふふ、秘密」 「やっぱり織兄はいつ見てもかっこいいなぁ……あっちょ待ってこっち来たえっいやまっ、待って！！！」 「織に…兄さんの写真見ないでくださいよ！　万が一惚れられたらこっちに勝ち目はないんですからね！」 【「」なんてね　質問カード】 1．水族館（暗くて顔がよく見えないので、近くにいても緊張しないから） 2．男 3．大丈夫です！

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