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碧子の碧には、宝石を意味する「王（玉）」と、輝くことを意味する「白」、石を意味する「石」が組み合わさり、光り輝く宝石のような石を表現したという成り立ちがあるため、自分にとって輝いた人生を送る子に育ってほしいという意味を込めてつけられた。 引っ込み思案で、友達はいなかった。教室の端で、本を読んで絵を描いて。幼いころから、どこか達観しているところがあった。本の主人公みたいに、絵にかく子みたいにきらきらはできないと、諦めてもいた。 ザ・ウィンドフォールズに出会ってから、世界が変わった。ザ・ウィンドフォールズのパフォーマンスを見て、心が動いた。このままではだめだと、前に進んでいく力が必要だと、教えてもらった。 小学生では変われなったので、中学からは変わってやるという気持ちをもって入学した。 しかし、変わることができなかった。 地元から少し遠い高校を選んだ。知り合いがいないところに行きたかった。 新しいことを始めたくて、楽器を始め軽音楽部に所属する。そこで「Frost flower」というバンドを組む。 高校から楽器を始めたのは私だけだったのに、皆が優しく教えてくれたので、嫌になることなく続けていくことができた。特にリーダーの子とは地元が近く、とても仲良くなった。私の一番の理解者であり、親友である。今も連絡を時々取り合っている。ボーカルもギターも上手で、密かに憧れていた。 軽音楽部の一番大きな舞台は、文化祭のステージである。そこに初めて立って、自分のベースをお客さんに届けた時の感覚は今でも覚えている。体の底から何かが湧き上がってくる感じ、この感覚がとても心地よく感じた。 しかし、時々、舞台に立つことが怖くなることもある。そのきっかけは高校二年の文化祭だ。 いつも通りステージに立ったはずなのに、リーダーの様子がおかしい。声が、音が、いつもと違う。その矢先、彼女のロックが止まってしまった。

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