タグ： 46猫。 HO『1』

|カラーコード |参加シナリオ *海も枯れるまで 若くして天才と呼ばれる石像彫刻家。 まるで生きているような美しい石像を作る彼女はそのか細い腕で様々な作品を魅せ、巷では"桃色の魔術師"と呼ばれる程。また男兄弟の中で育った為男勝りな性格、口調になりそれも見た目とのギャップになり人気の理由だそう。 ―ネタバレ注意― |自殺志願理由 海羽の背景には母親が強く影響している。母は世界的に有名な彫刻家であるが病弱であり多くの作品を残す事は難しい。それでも彼女の作る作品はどれも美しくまるで生きているようだと言われていた。 そんなある日、海羽の目の前で母は自殺した。理由は不明である。そして同時に海羽は世界で評価されるように。最初こそ母の自殺で家族として名が知られるようになったが、彼女の作品を見たメディアが"天才彫刻家の娘"として広げ始め、いつしか母と同じ天才と呼ばれるように。しかし世間が見ているのはあくまで母の存在だ。 母と海羽は仲が良いと世間で思われていた反面、実際は母の言いなりにしか作品を作れない事に海羽は嫌気を指していた。病弱であり世界の彫刻家の言う事に家族も海羽を庇うことなく、毎日母の言いなりであり自由はなかった。誰も彼女自身を見ようとはせず母の代わりとして世界に名を轟かせていく。彼女が本当に作りたいのは可愛いものなのに、そんなものは誰も求めていない。母と同じような作品を同じように作るだけ。 「こんな世界ではオレの本当の能力は発揮されない」「世間の目はオレでなく後ろにいる母にしかいっていない」 そう思う彼女は既に家族にも、世界にも絶望していた。だから最後まで母のようにいてやろうじゃないか。母と同じ年齢で死ぬ事を目標に、嫌いな世界を渡り歩き、嫌いな作品に全ての絶望をぶつけ、嫌いな人達の評価を受けながら、いつか来るその日の為に生きていた。 そんな事しかできない自分は、もっと大嫌いだ。

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