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コアラは野球を愛している。物心ついた頃から野球に親しみ、ボールを握ってきた。小学校を卒業し、中学に入学してからも当然野球一本。周囲の応援と環境に恵まれていたコアラの野球人生は順調だった。 しかし中学2年の秋、コアラは壁にぶつかった。スランプである。「自分はある程度の高みまで到達しているが、これ以上の向上は望めない」そのように思った。周りにはまだ高い山々が聳えているのにも関わらず、自分の元には登るだけの装備が揃わないのだ。絶望した。そんな時に出会ったのが、筋肉である。 その教師は名前を轟響(とどろき・ひびき)と言い、コアラの通う増流中学校の体育教師だった。 彼の筋肉は黄金に輝く太陽のようで、またあらゆる物を支え育む大地のように雄大であった。コアラは彼に憧れた。彼の筋肉に憧れた。それは天啓だった。 　、、、　　　　　　　　　　　　　、、、、 「筋肉だ。筋肉が手に入れば、全ては解決する」 コアラのトレーニング生活が始まった。 筋肉を身につけるまでバットは握らない……そう決意したコアラは、スポーツ推薦を蹴り、一般入試で高校へ進学。授業の時間以外はアルバイトとトレーニングに費やす。 野球人(人？)である父親をはじめ、家族はコアラに協力的。ジムに通いたいのだと打ち明けると、しばらく考え、話し合ったのちに、金銭的な援助をしようと頷いてくれた。 コアラは週に5日アルバイトに勤しみトレーニング代を稼ぐ。足りない分は親からの援助で賄う。そのようにして、毎週日曜日にジムへ通うようになった。もちろん、自主トレーニングも欠かさない。 筋肉を手に入れるのだ。 あの輝かしい筋肉を！ 筋肉とは自然のエネルギーであり、肉体に備わった無限の可能性なのだ。筋肉を手に入れた時、きっとあの時越えられなかった山脈を登り切ることができる。コアラにはその確信があった。そうして自分は、野球界のスーパースターになるのだ……！ コアラの挑戦は始まったばかりである。 ⚾ ⚾ ⚾ 『筋肉しか勝たん！』 HO4. あなたは何もないマッチョだ。あなたは筋肉以外何もない、有り余る力で全てを破壊する悲しい生き物だ。 (かつてコアラは名のある中学球児だったし、未来でも野球界のスーパースターになるかもしれない。けれど現在のコアラは野球から離れ、筋肉の開発に勤しむ、ただの生物である。筋力は馬鹿みたいに跳ね上がっているが、それを扱う技術や知識、経験、また根源的な体力は未だ乏しく、全体的に発展途上である) ⚾ ⚾ ⚾ 棍棒/投擲…野球のちから 跳躍…アクロバットが得意(元ネタ) 応急手当て…筋肉を育てるための必要なステップ － 本人曰く「気弱で引っ込み思案、無口だがお調子者」とのことだが、実際には傍若無人なパフォーマンスを繰り広げ、周囲がどうであろうとも自らの存在感を存分にアピールする行動を繰り返す傾向にある。(Wikipedia引用)

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