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「…ぼくウェヘヘ。７さいになるんだよ」 本名ウィルヘルム=ヘンドリッチ。 自分のことをウェヘヘと呼んでいる。 ちょっぴり無口な男の子。少しだけ恥ずかしがり屋。国籍不明。ヨーロッパの方の血筋っぽい。 いたずら好き。甘いものも好き。冒険も好き。お話も好きだし、お話を作るのも好き。魔法を信じている。 養父が帰ってきた時に貰った古びたノートに、せっせと薬草の知識や鉱石の知識や、魔法の使い方、養父から話してもらった不思議なお話を書き溜めている。 やさしい祖父母が大好きだし、たまに帰ってくる養父も大好き。色んな不思議な話を聞かせてくれるのが嬉しい。 口下手であんまり話すのは得意ではないものの、その分身振り手振りが大きい。 帰ってきた養父に、自分も何か面白い話を聞かせたくて、話すのは下手だからと代わりにお話を書き始めた。 普段は祖父母に読ませたりちょっとずつ、ちょっとずつ、と語って聞かせたりしている。 いつか壮大なファンタジーを完成させて、養父の旅のお供に持たせるのが夢。そして、世界中の面白くて不思議な話を集めた本を出版したいと思っている。 口下手だから交渉ごとはめっきり…と思いきや、むしろ真摯に、必死に、わたわたと手を動かしながら頭を下げる姿に案外説得されたり、今回だけだぞーって微笑ましくなる人もいる…らしい。 ーーーネタバレーーー 〓〓〓作成した魔法〓〓〓 ■風のいたずら 風に乗せて考えや、やり取りを伝える魔法。俗に「虫の知らせ」と呼ばれる奇跡を魔法で再現しようとしたもの。空気を扱うことに長ける妖精たちの技術が取り入れられている。しかし、それは気まぐれな妖精の性格をも投影しており、思いを乗せた風が届くかどうか、使用者の幸運が試される。 【能力】 この魔法道具を所持するものは、1日1回、10分程度の間だけ、口に出さず、脳内で考えることによって、特定の相手と通話することができる。ただし、通話のためには以下の条件を満たす必要がある。 1. お互いがこの魔法を知っており、信じている。 2. お互いの本名を知っている。 3. 使用の直前に、魔法道具の使用者が〈幸運〉に成功する必要がある。 【約束】 この魔法のことを話す相手は慎重に選ぶこと。誰かに話し、それを信じてもらえなかった場合、その日1日すべての技能に-10%の補正がかかる。 【入れ物】 トネリコの杖。 不思議な力を持つ枝と絡まるように生成された杖。 ■変身の面と衣 被ることで好きな顔になることができる面と、羽織ることで好きな服装になることができる衣の魔法。面と衣のデザインに制限はないが、「面を被る」「衣を羽織る」という動作が必要になるため、その機能を満たす入れ物を用意しなければならない。妖精のいたずら魔法を模倣したもののひとつで、偽りの姿を見せる幻術である。人智を超える神秘を扱う時、人の姿を見失わないように心せよ。 【能力】 仮面は被ることで好きな顔に、衣は羽織ることで好きな服装になることができる。その際、それぞれMPを3点失う。 【約束】 1日に1時間以上、この面と衣を使用しないこと。面は取れなくなり、元の顔に戻れなくなってしまう。衣は朽ち果て、二度と使えなくなってしまう。 【入れ物】 ケープ。 魔法の力であなたの体に合わせてサイズが変わる。年月には勝てないものの、それでもあなたと共に大きくなろうとしてくれる。 フードを被ることが面の代わりとなる。 ■酒の湧く盃 無限に酒が湧き出す魔法。水の湧き出すタンブラーであったり、パンの生える植木鉢など、多くの応用魔法も確認されている。この魔法の始まりを辿れば、農耕民族の用いた豊穣の儀式に行き着く。それは川を潤し、土を肥やす魔法である。豊作や、枯れない井戸を生むことに利用され、今でもその本質は消えていない。 【能力】 特定の食料を無限に生成できるアイテムを作ることができる。 【約束】 食べ終わったら必ず、馳走に感謝をささげること。感謝を忘れると、その次からは腐った食料を生成するようになる。 【入れ物】 開けるたびにパンが現れるバスケット。 とある預言者の瞳の力が込められている。 運命を覗くと叱られてしまうから、あなたが想う相手の好みや思い出をちらと見るだけにした。相手に合わせて好みのパンが現れる。

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