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慈悲 流星とは小学校からの親友だ でも勉強ができて真面目、友達も多い僕と腕っぷしが強くて喧嘩っ早く、友達がいない流星は周りから対照的に扱われた。僕は偉い子、流星は悪い子の例として。 でも僕は知っている。一生親の言うことの言いなりになっている僕に比べて彼は自分の意志で行動できる子、本当はすごい子なんだって。 親も先生も友達も、僕たちがつるむことをよく思わなかった。でも僕は彼が好きだった。 高校生になった。 僕は県で一番頭がいい高校に入学した。彼はバイトを始めたらしい。 でもそのバイトの話をすると彼はどこか口ごもる。何か隠している気はしていた。 ある日急に彼と連絡が取れなくなった。心配になって家に行くも居ない。 嫌な予感がして町中を走り回ると路地裏で傷だらけとなって倒れていた彼を見つけた。 すぐに病院に連れて行った。命に別状はないが、かなりの怪我だった。 やっぱりそうだった。彼はバイトと偽ってそこら辺ほっつき歩く生活をしていた。僕はもうはもう彼を一人にしておくことはできないと確信した。 僕は彼に同居を提案した。 それから僕は医大に入った。彼の後遺症を案じていたし、親も文句を言わないだろうという算段でもあった。 僕はずっと彼のそばにいてあげようと思った。 *・川導は生まれつきのその洞察力で小学生ながら流星が本来は悪い人間でないことを見切り確信していた。ゆえに彼と仲良くなろうとした。 ・川導は基本的に自分の意見をあまり持っていない、大きく意見を持つのは流星やその行動に関連することだけである。 ・戦闘系技能はひ弱な川導を見て少しでも身を守る術をと喧嘩での経験から流星が中学くらいのころに教えてくれたものである。 ・現在：彼には自分が必要だと確信している。家に彼がいないと心配になる、前より心配性になってしまった。 大学からの支援金と親からのおこずかいによって多額の生活費を持っている。

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