タグ： 小森のキャラシ

いつも明るく元気でドジで頭の緩い ボクっ娘刑事。普段は何もない所で転んだりと 全く頼りにならないが仕事の場（主にディスカッションの場） 等になると人が変わったようにその賑やかさは なりを潜め冷静になる。人間心理や現場の状況に 基づき深く深層へ潜りあらゆる観点から 可能性を拾い上げる様子からチームのブレインと呼ぶ人もいる。 だが、一つの物事にのめり込んでしまうと なかなか浮上できないという危うさを秘めており その際にはリーダーの持つ、鈴の音が必要になる。 百合にとって、信頼の証であり 自身を管理する為の鈴を持つ彼の存在は 特別であり、精神的に依存している所がある。 ++深層心理部分補足++ 所謂エリートである両親の元に生まれ 幼い頃より本人も優秀である事を求められていた。 幸か不幸か百合自身も非常に優秀な人間であり 幼い頃から両親の期待に答え続けるだけの 能力を持っていた為周囲からは神童と呼ばれていた。 しかし、彼女が高みを目指す理由があくまでも 両親に褒めて欲しい認めて欲しいという 忙しく仕事に飛び回る両親の愛を求めての 事であったため、視野が狭く同じ年の子供たちとの コミュニケーションを取るという事まで気が回らず 気付けば辺りから孤立し、お高くとまっていると いじめの対象になってしまう。 その事にストレスを感じ、思い悩むうちに 成績は下降し、両親に失望される。 そこから挽回しようと努力をすれば 褒められるものの何か一つでも結果に 反映されなければ同じように両親は悲しんだ。 自分は完璧でなければならない。 完璧でなければ意味がない、愛されないと 自身を追い込むうちに少しづつ心が壊れ 何度もリストカットを繰り返すようになった。 それを隠し、学生時代を駆け抜け 両親が進めるままに警察へ、刑事へと歩を進めたが 百合の心の疲弊は決して癒される事はなかった。 とある事件の解決後、多忙に次ぐ多忙の仕事を終え 緊張の糸が緩んでしまった百合は休憩室で 睡眠薬を多量に飲んで自殺未遂を図った。 たまたま、休憩室へやってきた柊木先輩が救急車を呼び 一命をとりとめるに至る。 その後、目覚めた百合はこのままの自分でいれば また近いうちに同じ事を繰り返す。という結論に至る。 完璧な私を目指す自分では生きていけない。 しかし、その自分を捨てて変わる事も出来ない。 その結果として、偽りの自分を演じる事にした。 誰にも理解されない道化を演じる事で自分の価値を落とすことにしたのだ。 しかし、使い物にならない自分では価値が無い その孤独にも耐えきれなかった百合は二つの自分を使い分ける事にした。 普段はドジで無邪気な道化の顔、そして事件の時は 自身で持ち歩いているネックレスに入ったシュガータブレットを飲み込むことで オーバードーズの感触を呼び戻し、本来の自分に切り替える。 しかし、変化は出来ても戻る事はどうしても一人では出来なかった。 道化へ戻るのは死にも似たものだからだ。 そして…その解決方法として自分の心から信頼出来る人によって 呼び戻してもらう方法を見つけた。 自分の薄暗い過去、弱くみじめな自分自身をすべて打ち明け 百合はその人に助けを求めた、この人になら 自分の存在全てを預けても良いという想いで。 その人になら殺されたいという想いで。命を握っていて欲しいという想いで。 柊木先輩に渡したのは小さな鈴だ。それが眠れ、という合図になる。 三度鳴らせば、道化へ変じる。 壊れない為の命綱。それを託した彼の事を百合は 心の底より信頼すると同時に依存している。 「これは報われない恋なのでしょう。 それを打ち明ける時はきっと…私が死ぬときなのだと思う。」

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