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誰に対しても紳士的に接する。ただ、自分のことやプライベートのことはあまり話したがらない。女子から噂されることもあるが、あまり目立ちたくない、と本人が言っているので、あまり突っ込む人はいない。ただ、皆と距離を開けているわけではなく、むしろ皆と平等に友好的に接する。 久喜奏▶父 父の起こした事件により、母は精神を摩耗しながら自分を育てていたが、半年前に死去し、天涯孤独となった。そこから親戚をたらい回しにされたが、自分に寄り添ってくれる者はいなかった。そのため、今の街に来るのを機に一人暮らしを始めた。 今は、テレビをあまり見ないマスターのもと、個人経営の喫茶店の手伝いと、デイトレードで金を捻出している。読みはそこそこ外すが、ラックでどうにかなっている。 久喜奏の息子と知られ、またみんな離れるのなら、父を恨みながら死のうと思っている。なので、復讐の対象に自分が含まれることに抵抗がない。 隣の席の一柳 誠実(ひとやなぎ さとみ)が気になっている。クラスのグループが固まった時期に転校してきて、自分は当たり障りない態度でそこそこ馴染んだが、彼女は少し浮いていたように思えて、声をかけてしまった。身体が大きいからか、最初に声をかけた時はビックリしてたようだが、話すうちに慣れてきたらしく、笑顔も見せてくれるようになった。 彼女は人見知りなのか、自分以外にあまり笑顔を見せない。彼女の特別な表情を独り占め出来ていることに嬉しくなり、あの笑顔を他人に向ける彼女を見たくない、と考える自分に気づき、恋心を自覚した。自分の過去もあるので、想いを伝える気は無い。本人は隠しているつもりだが、毎日一柳に話しかけるので、周りはなんとなく気づいている。楽自身は、友達もしくはちょっと仲のいいクラスメイトぐらいにしか思われてない、と思ってる。 1人があまり好きでなく、放課後はほぼ毎日喫茶店の手伝いをしている。お金が無いので部活動はしていない。 マスクをしているのは、口元に傷があるから。鏡や窓の反射などでふとした時に見えると痛くなる気がするので、隠している。そのため、お昼は1人で屋上や裏庭などでひっそり食べている。そしてさっさと教室に戻る。 傷は石を投げられた時やいじめられていた時のもの。治療が完璧でなかったため、痕が残った。傷痕はまじで痛々しいので、マスクとって、と言われた際に1度みんなに見せてから、見せないようにしている。みんなにはちっさい頃派手に転んで全身擦った、と話している。 1度防衛のためにいじめている奴に手を挙げたが、「殺される！！」と騒がれ、あることないこと言われたので、反撃は悪手と気づき、反撃を諦めた。 口元だけでなく、二の腕や胴体にも石の痕や惨いいじめの痕跡が残っている。体育などで見られた際にも、転けた言い訳をしている。見える位置にあるのは擦過傷なのであまり疑問に思われていない。 父は、家でもあまり話さない人だったが、笑顔を見せたり、ちゃんと人間らしく生きていたはずだ。事件が起きていた3月〜6月のことはあまり思い出せない。ということは、それだけ普段と変わらない日々だったのだろう。なぜ、父があんなに大勢の人を殺したのかは全く分からない。ただ、いつ人が殺人衝動に目覚めるか分からないし、それは自分も例外ではない。父の血を引く自分は尚のこと殺人衝動に駆られかねない、とも考えている。自分の命が軽いのはこの考えも要因にある。 ケチって思われるのはなんか嫌なので、他人には割とジュース奢ったりする。自分のご飯とかを削ってる。 元は真面目で義理堅い性格。人がよく、人に好かれ、人が好きだった。しかし今は、人を信じたいが信じられない、信じきれない状態。クラスのみんなや先生はもちろんだが、一柳誠実は信じたいと思っている。久喜奏の息子ではなく、槙野楽を見てくれる人を好む。なので喫茶店のマスターは好きだし、クラスメイトも好き。 イメージは「独りんぼエンヴィー」「ラストリゾート」とか。 『無翼のアストライア』 「槙野楽って言います。下の名前は"がく"だよ。よろしく」 「部活？…うーん、運動は得意じゃないし、自分ちの家事もしなきゃだから…ごめんね？」 「父の…久喜奏の血が、自分にも流れてるって思うだけで…自分が怖くなる。…ごめん、変な話して」 (アイコンはiwose様のpicrewを使用。)

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