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高校生まではごく普通の日常を送っていた青年。 高校入学から少し経ったある日の朝、いつものように朝支度をする彼の耳に声が響く。 『ようやく”回路”が繋がったみたいだね、坊や』 肩口にいたソレはおおよそ彼の知る生物に例えると＿＿そう、まるで猫のような姿をしていた。 自分以外には声も姿も見えないソレとの不可思議な共同生活が始まってしばらくして UGN日本支部の霧谷雄吾が訪ねてきた。曰く、自分は稀なレネゲイドと呼ばれる者に寄生されているそうだ。 身体能力としては人類としてほぼ平均的なものしか持っていないが、憑りついているソレのおかげで不思議な力が使えるらしい。 連れて来られたUGN支部でオーヴァードとそれを取り巻く知識を教えられた。 以来、UGNチルドレンとして高校生の頃から秘密裏に活動を続けてきた。 身長は平均男子からするとやや小さく、幼さの残る顔のせいで未だ学生と間違われることが多い。 限定的に力を引き出されているだけでそれ以外は普通の人間と変わらない。 [時雨 京一郎との関係性] チルドレン時代の頃からお世話になっている尊敬している先輩。 普通の人間ともオーヴァード達とも違う曖昧な存在ゆえの悩みなどをよく相談していた。 どちらかというと普通の人間に感覚の近い彼に親近感も抱いていた。 だからこそ失踪した情報と新しい支部長として派遣任務を聞かされた時は信じられなかった。 [奇妙な隣人の設定] 自らのことをチェシャと名乗る猫のような形をした生き物。 本人曰く、かつては世に知らぬ者はいないと言われるほどに有名で恐れられた存在らしい。 真の身体に憑りつくまでは物へ干渉できないほどに力を落としていた。 品定めをするような気味の悪い笑顔を浮かべて常に肩口に乗っている。 時折、真の意識を乗っ取り好き放題しようと試みているが、今のところは未遂に終わっている。 [小鹿　省吾の設定] 小鹿　省吾（おしか　しょうご）。1人称は俺、2人称はアンタか名前を呼び捨て 真の同僚であり、中学からの付き合い。 性格は真と正反対で明るくひょうきんもの、クラスでは人気者グループに属するような生徒だった。 何を取っても平凡な真に新鮮さを感じて小鹿の方から絡む形でつるむようになった。 真に憑りついているチェシャの事は見えていないが、うっすらと何かの存在を感じ取ってはいる。 UGNの仕事についていることは知らず、ニュースで見かける情報を見るたびに自分も覚醒してみたい旨を口にしている。 何気に付き合いの長い友人であるため、真にとっては以前の生活へと意識を立ち返らせてくれる存在。

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