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金糸雀 憂代 中 (ういしろ あたる) 中: 願いが的中する、人の中心に立つイメージ ◻️公開HO HO5 あなたは刑事だ。 優秀である貴方は、多才な能力があることから、ひときわ目立つ存在だろう。 その才をもって、あらゆる事件を解決する姿は多くの者を惹きつける。 ◻️秘蔵HO HO5（心理学に対する特殊技能 【対心理学：５０】の補正がつく） 貴方には愛する者がいた。 だが、もうこの世にはいない。 貴方は数年前、家族を持つ女性（男性）と浮気し、間に子を成した。 妊娠したと同時に貴方の手を浮気相手は離し、その恨みから浮気相手の家に放火した。 誰の手でもない、貴方の手で行った報復。 しかし、明らかな証拠があるというのに、その事件が公になることはなく、事故として処理された。 貴方は自身に問うだろう ”この両手は本当に正義なのだろうか？” 他 PL から HO5 に対する【心理学】を行った場合、KP、もしくは PL に１d１００が発生し、 ５０以下の数値を出せば、心情を隠すことができる 【設定】 ''暖かな家庭''に憧れを持つ男。 浮気相手の女は昔、痴漢に合った彼女を助けてあげたのがきっかけだった。 真面目で優しい女性だった。 お礼をしたいとご飯に誘われそこから話すようになり、そんな中彼女は家庭内の悩みを話してくれた。 厳しい家庭の中、好きな学校に通えず女子校にずっと居た。痴漢が続いていて男性に恐怖心を抱いたそんな中、急に結婚相手をお見合いで決められ最近悩んでいると。 中は暖かな家庭を夢見ていた。 母親は医院長、父親は警視監。 兄は母を継ぎ医師になり、中は父を継ぎ警察官になった。 父と母はお見合いで知り合い愛のある結婚ではなかった。 かと言って仲の悪いわけではなかったが家族旅行などはしたことは無かった。 家庭内はいつだって忙しかった。 ただいまもおかえりもない家に帰りヘルパーさんの作ったご飯を食べ勉強をして寝る。 友達だって家柄の事で自分に近づいてこなかった。 冷たく冷めた家庭。 誕生日にケーキなんてない。あるのは参考書と現金だけ。サンタなんて来ない、年越しだってただの平日と変わらなかった。 兄は警部補に上がれない俺を責めた。 ｢出来損ないが居るせいで俺の価値も下がる。｣ 家族からすれば伸びの悪い中は怪訝な扱いを受けていた。 それでもそれを普通と成してきた。 今までの彼女との関係も、家庭のことを分かってくれたようで｢貴方が私を本当に愛しているのか分からない｣｢そんな冷めた人だとは思わなかった｣｢分かっていてもサプライズも無ければ記念日だって祝わないだなんて貴方とのこれからを考えられない｣と言われ続けて上手くいったことなんて無かった。 彼女とは世間話をするだけの仲だった。 気を使うことも無く友人として。 ポロポロと自分の話をするようになってからは男女の関係になっていた。 兄の話もした。自分より優秀な医者だと。 暖かな家庭に憧れているが自分には程遠いと。 彼女は｢自分も憧れていたの、暖かな家庭に｣ そう話してくれた。 ｢充実のした家庭。貴方は恵まれていたの。ただ家族からの愛を知らなかっただけよ。｣ そう言って微笑んだ彼女は自分に無かったものを教えてくれた。 いつしかお互い想い合うようになっていた。 まるで恋仲のような。 健全な仲を築いていた。 そんなある日彼女の家に行くことになった。 大人の彼らは体の関係を持った。 たった1回。その時だけ。 後に身篭ったと聞いた。それはそれは嬉しかった。家庭を築けると、責任は負うつもりでいた。 負うはずだった。 彼女の口から出た言葉は暖かな家庭の話ではなかった。 ｢このお腹の子は貴方のお兄さんに育ててもらうわ。｣ それはそれは耳をも塞ぎたくなるような内容で 彼女の婚約相手が自分の兄だった。 彼女の家は昔から名のある家系だったが父親の投資の失敗により多額の借金を抱えていた。 だからこそうちの兄が選ばれた。 姉はあるし周りからの評判もいい。 自分よりも何十倍も好感度の高い人間だ。 親からも愛されてきた。 許せない 同じ生まれなはずなのにこうも不平等なのかと。 彼女の言った｢充実のした家庭。貴方は恵まれていたの。ただ家族からの愛を知らなかっただけよ。｣という言葉が頭から離れない。 今なら彼女の言っていた言葉の意味を理解出来る。 既に家庭を持っていた彼女の全てを壊したくなった。 共に歩けない。何も分からない。 どうすればいいか、本能に従うしか無かった。 不思議と''その時''に涙は出なかった。 兄と彼女がいる家に日を放った。 自分諸共燃えて死のうと思った。 気道は焼け顔は爛れ醜い姿になったが失っまたモノはそんなものよりも遥かに大きかった。 次の日のニュースでは、成人男性1名成人女性1名、乳児1名、計3名の死亡が確認されたとニュースにあった。 あろう事かのうのうと生き残ってしまった。 そして、兄を救おうとした弟として慈悲深い目で見られることにもなった。 人間は情に感情を左右されやすい。 そのおかげで今自分はこうして署で仕事を続けられている。 最後に聞いた兄の言葉は｢お前は何処で間違えたんだ｣だった。 俺がこの世界に生まれたことが間違いだったんだ。 俺の正義はとっくにあの時に朽ち果てた。 だが俺は国の正義を持っている。 ''本当にこの両手は正義なのだろうか'' 自分でも分からない。 卓前イメソン:一途 ｢あぁ、愛していたさ。｣ ｢今ももちろん愛しているとも。もう一度殺したくなる程にな。｣頬をかく。

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