タグ： ハートレスメモリー 2022 よっしーさん

皇　沙玖郎（すめらぎ・さくろう）１７歳　男 「安定した家庭」に生まれたごく普通の少年。 だが、平穏の中でどこか他人とは疎外感を感じていた。他の子供とあまり 馴染めず、一人庭で土いじりをして遊ぶようなもの静かな子供だった。 その理由を「探究」していたある日、自分に不思議な力があることに気づく。 町で偶然会ったＵＧＮエージェントに探知され、ＵＧＮに預けられる。そこでは 自分と同じ力持つ子供たちが集められており、疎外感はだんだんと薄まっていった。 能力はモルフェウスの砂使い。砂を生み出すよりは自在に操ることを得意とする。 戦闘中などに急に大量の砂を生み出すのは苦手で、常日頃なんか適当なものを砂にして 集めておいてある。 ある時、ＦＨセルが潜伏している疑いがある高校に潜入捜査することになる。そこで 出会ったのは木身鳥（きみどり）きまきという元気な少女だった。彼女はクラスメイトの 小鳥遊小夜を巻き込み、沙玖郎とバンドを組もうと言い出す。 バンド活動中は沙玖郎の一番楽しい時間だった。しばらくして小夜がＦＨのオーヴァードで あることも知ったが、潜伏しているセルと敵対しているということで協力体制を組んだ。 もちろん、今の時間を壊したくなかったというのが一番の理由。 だが、文化祭の前日、潜伏していたセルが活動を開始。小夜――“ナイチンゲール”は 所属するセルの命令で工作を開始。校舎を火の海に変え敵をあぶりだす。結果潜伏していた セルはＵＧＮの介入もあり壊滅したが、戦いの中きまきは重傷を負い、沙玖郎が駆けつけた のを待っていたかのように息を引き取る。当時沙玖郎はナイチンゲールが原因できまきが 死んだとして怒りを燃やす。 この件でエリートとなったナイチンゲールを追って沙玖郎は彼女の出没する作戦に出向き、 何度も交戦した。 「なんできまきを殺した」みたいな問答はすでにやった後なので、「今更日常を語るのか ナイチンゲール！」みたいなことをやりたい。 沙玖郎は肩口の長髪を後ろで雑に結んだ感じの髪型で、常に眉に皺を寄せている。 制服のワイシャツの上にレザージャケット。優等生が不良のまねごとをしているような感じ で、やさぐれた感を出しつつもいい人感が抜けないせいか、島の子供は彼を警戒しない。 性格は努力家で一途。不器用で空回ることが多い。 現在ウメばあさんのところに下宿している。 きまきは当時優等生然として周りに馴染めない沙玖郎を心配してバンドに強引に誘った。 ドラム担当。 “ナイチンゲール”小鳥遊小夜はきまきに「見た目がロック」という理由でバンドに誘われて いる。沙玖郎と同じく周囲に馴染めてなかったからとも言っている。ベース担当。 木身鳥きまきは１７歳の女子高生。よく気が付く学校の何でも屋みたいな扱いで、慕う人間 も多い元気な女の子。多分神奈や七姫さんとはウマの合う性格。陽キャとコミュ力の擬人化。 歌うのが好きで、飛び切り上手ではないが聞いてる人を引き付ける系の歌声。 ギター＆ボーカル担当。 沙玖郎を「さっくん」、小夜を「さよっち」、声を「こえちゃん」と呼んでいた。 ハヌマーンシンドロームのオーヴァードの素質を潜在しており、死亡時沙玖郎のウロボロス 能力（無自覚）により彼女の能力を一部喰っている。 ソングバード（小鳥遊声）とも面識があり、学外でバンドの練習する時に一緒に参加していた。 童話「小夜啼鳥」からさよなきどりがナイチンゲールなので、登場人物の皇帝に沙玖郎。 からくりの鳥にきまきを対応させている。 沙玖郎…苗字が皇帝の「皇」。名前は能力のイメージと語感から。 きまき…苗字の木身鳥が「作り物の鳥」で、きまきは漢字で「機巻」ねじまきを表す。 　　　　かわいくないので名前はひらがなに。 第三話で黄泉還りではあるものの念願のライブができたことで、沙玖郎は二人がいなくなったことへの 決着をつけた。だが、きまきが死んでしまった事件そのものの清算は終わってはいないので、 同じようにFHが横槍を入れたせいで面影島の平穏を壊した美作先生には非常におこ。 バンド活動は沙玖郎のオーヴァードとしての根幹となる。一般人、UGN、FHの自分達が出会ったように、違う人同士がクロスして生まれる日常が誰しもあることを知った。 コードネーム・サンドクラウンは自身が砂の城なのではなく、砂のように脆く儚い誰かの日常を守るための城壁であることに気付く。

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