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「おうよ！荒事なら任せなァ！」 「あ？肉だ肉。肉食え」 「俺たちゃ獣、人の世界に迎合できなかったハズレものに過ぎねえんだよ ……こっからは獣の領分ってな」 武装組織〝牙持つものども〟の一員である傭兵。 銃火器を使わずに身の丈を超えるほどの大剣を振り回して戦う 口が悪いが享楽主義で面白い者を好む。 牙持ちの中でも3人といない獅子の称号を持つだけあって戦闘能力はかなりのものである。 しかし情報戦や策略に関しては苦手意識があるようで面倒になるとすぐに戦いで解決しようとする悪癖がある エドガー専用魔眼錬成式バスターソード 〝傲慢たる咆哮〟 ロア＝プライド 彼の振るう巨大な剣。無骨な刀身内では魔眼が蠢き、見た目を遥かに超える重量を誇る。 術理や技術を廃し、力のままにただ振り回し叩き伏せる 己が覇道を阻む無礼者に対する返答としては悪くないと、獅子は嗤った 物心ついた時、視界に広がるゴミと死体、そしてたった1人の妹 それが彼の世界だった 学も何もない子供が生き残る為、彼は暴力の限りを尽くして戦い続けた。全てはたった1人の家族の為 それもすぐに奪われることとなる 都市の再開発計画、膨大な予算を出す余裕もない国は事もあろうにダムを開け、瓦礫の街を水底へ沈める事を選んでしまったのだ 轟音を立て沈む街、必死に手を引いて逃げ惑うも力尽きるその時 「兄ちゃんは生きて、生き抜いて」 その言葉とともに手が離れ、家族は濁流へと消えた それから10年、少年は男となり……人間である事を棄て、国を貪る獣と成り果てた あてもなく、何一つ望みもなく彷徨う獣はいつしか獣達の群れへと迎えられ、獅子の名を、獅子の牙を手にしていたのだった

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