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［HO2　私は女王になりたい］ ユラユス女学院三年生。フェンシング部の部長で、息抜き代わりに放課後語らいクラブに顔を出す。 幼少期から虐待を受けているせいか、自分のことはあまり大事にできていない。 自己顕示欲（=己の存在価値を見つけたい）とポジティブさ（=知っていてもなお笑顔で、外道に落ちることを是とする）ゆえに女王を目指している。 とある資産家の愛人の子。母親が出産後に即蒸発したため父親に引き取られた。 名付け親は義母。きっと「夜鷹（娼婦）の子」の意。ちなみにカタバミは、夜には葉を閉じてしまい見えなくなる花なので、“夜の鳥”なんていう名前は片喰家の人間として正式に認められていないということでもある。 嫉妬深い義母にはいじめられるし、父親も異母兄も気持ち悪いしで散々。わりと母親そっくりに育ったらしいから、そのせいかもしれない。 逆らっても無意味だと知っているので、基本的にされるがまま。ソレが異常で嫌なことだと認識はできても、感覚がすっかり麻痺しているので実感がない。 ユラユス女学院に預けられたのは、体のいい厄介払いでもある。家にいる時は、義母から逃げ隠れて父親と異母兄に媚を売り機嫌を取ることで居場所を確保している。それが義母の苛立ちを助長させてるんだけど。 幼いながら常に周囲の空気を読んで危険を察知していたので、今もそういう気配には敏感。 理由はわからない。けれど、誰も女王にしてはならないということはわかる。 女王になっていいのは、自分だけだ。誰をも差し置いて、この学園の頂点に立たなければ。 何故ならこの身は、とうに穢れているのだから。 他の無垢（きれい）な子達が業を背負うぐらいなら、いっそ自分が──── ［神話生物発狂済］ ［3ヵ月のトコフォビア（2021年12月から起算）］

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