タグ： 辜月のN 璃至

愛知県出身のそこそこ裕福な家庭の子。 家族構成は祖父、祖母、父、母、兄、姉、弟 愛知の三大お嬢様学校の桜宮女学園の保育園から高等学校まで通っていた。 お嬢様学校と言えども小さないじめがあり小学生低学年の時に 怪談の「トイレの花子さん」と名前の華子をなじられて 「はなこ」と呼ばれる事を極度に嫌う。 中学生になると「私は女の子が恋愛的な意味で好き」だという自覚が芽ばえる。 そしてクラスメイトの女の子を好きになり中3の夏に彼女に告白する。 その次の日から地獄が待っていた。 クラスメイト…いや、学年みんなから無視されるようになる。 「女の子が好きなんだって!!そんなのおかしいよねぇ」 「気持ちわるーい…はなこの近くにいると頭おかしくなるんだってよ!!」 「えー……そんなんもう人間じゃないじゃん…あっちいってよバケモノ」 わざと聞こえるように言う人、何も言わないけど見て見ぬふりをする人 先生がいる時は普通の対応をするけど居なくなれば徒党を組んで罵声を浴びせる人 散々だ……私の何がいけないのか…………分からない。 ただ好きな人に告白しただけなのに…… 親に相談するも「体裁が悪い」と一蹴されるのみで何も対応してくれず そのまま高校に進学し…もちろんほぼクラスメイトは変わらない… 好きだった女の子も無視を決め込んでいる子も罵倒してくる子も… 何も変わらない……親も……教師も何もしてくれない。 相談することも疲れた……だった無意味だもの…。 元々穏やかで花の綻ぶような笑みを見せる子だったが… 事務的にしか会話が出来なくなる。 笑うことも少なくなった。 自分でも良くないと分かってる……けど環境が許さない。 いつまで続くのだろう…そんな時好きだった女の子が手を差し伸べる なんで今更…？もう何もしないで欲しかった……貴方のおかげで この学園の人間はもう誰も信じられなくなってしまったよ… この学園生活に耐えられなくなった……なので親に 「桜宮女子大学」に進学するつもりは無い旨を伝えた。 交換条件として出されたのは桜宮女子大学よりも偏差値の高い大学への進学だった。 友達がいない分自由な時間がある……それに勉強は嫌いではなかった。 この地獄から脱せれるならもうどこでも良かった。 殆どエスカレーター式で進学してゆく……ならもういっそ県外に… 目に止まったのは京都の大学……もうどこでもいいの…… なんなヤツらがいない場所ならどこだって…似たような地獄だった構わない…。 だって……あそこより酷い地獄なんてありはしないもの……。

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