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高校1年生/16歳 五十里美琴との双子の弟。 自分は男という性を持っているが、幼い頃からずっと一緒にいる美琴と、小学3年生の頃に歌番組に出演した歌手に憧れ、自身も女装をするようになった。元来所謂男らしい性格ではなく、気弱な性格だった。そのためクラスの男子からは「気持ち悪い」「女みたい」、女子からは「頼りにならない」「情けない」と散々虐められていた。女子のような格好をするようになってからからかわれはするものの以前のように虐められることはなくなった。それでも異端者としての冷たい視線は変わらなかったがクラスメイトなどの身近な人からは女子のような扱いをされてそれはそれで不満を持っているがいじめられるよりは良いと諦めている。 親や近所は、幼少期は似合っていると褒められていたが、中学高校もそのような格好をを続けていると内容が反転。「あのような格好して」「息子として恥ずかしい」「ちゃんと教育しているのか」などの声に追い詰められている。 それでも女装を続けているのはあの歌手のような憧れの存在に近づきたかったのと、美琴が認め、褒めてくれたことという自分の唯一の矜恃だったから。しかし否定されることはいまだに自己肯定感を下げている大きな要因となって自分自身に自信が持てないでいる。美琴が隣にいてくれたらようやく自分という個性を発信できる。美琴に背中を押されたり肯定されないと自分で何かを決めることができない。 心の奥底では否定されたくないと強く願っており、今まで否定されてきた孤独感を美琴が肯定してくれることで埋めている。一人には極力なりたくないので基本誰かと一緒にいるし。美琴が休みの日は自分も休もうとする。 美琴に否定、拒絶されたらもう無理なのでは。 きっと美琴がいなかったら決断できなかったし、実行もできなかった。誠にとって美琴が生きる意味であり、指標。美琴がいない人生なんて考えられないしきっと生きていけない。 将来の夢は歌手になること。 あの歌手のように性別を公表せず歌のみで勝負したい。性別、見た目によって否定されたくない。みんなに肯定されたい。1人になりたくない。 そのような願望は口にしたところで否定されるので話したことはないが、美琴にだけは歌手になりたいとだけ宣言した。 元から歌を歌うことが好きでよく美琴の隣で口ずさんでいた。それがきっかけで音楽に興味があると思われピアノを習い始める。その延長で高校でも音楽を選択した。中学でも合唱コンの伴奏に選ばれるくらいの技量はあった。 「違うよ。僕が真琴…。美琴はあっち」 「美琴のそばにいられたら、それで充分だよ」 「美琴、一緒に帰ろう？」 「ひとりにしないでよっ……！」 【好きな食べ物】チーズケーキ 【嫌いな食べ物】きゅうり 【趣味】歌 【嫌いなこと】独りになること

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