タグ： 絢木悠人

PC：胡極 爛(こごく　らん/ただれ) ＊出身シナリオ『ピリオド・アズール 』 [HO1] 芸術とは、悲しみと苦しみから生まれる。 貴方は学芸員だ。館内の絵画作品を全て把握している。 ・職業：クトゥルフ2015【芸術家】より作成 ・職業技能： ・特徴表 /『』： /『』： ○職業・経歴など ・学芸員。スガラムルディ美術館に勤めており、主に絵画作品を担当している。現在勤めて3年目。 ・作品を企画、展示することが主な業務。毎夜閉館後、館内を巡回する見回り業務がある。 ・職務に対しては過不足なく行う。怠慢はなく、過度な情熱もなく、適度に適切に行う。 ・19歳から4年間、美術大学に通う。専攻は油彩画。しかし、絵画、平面関係なら、大抵のものはそつなくこなす程度の技量はある。 ○外見・身体能力など ・身長171㎝、体重54㎏。 ・腰の中ほどまである黒髪は艶やかで、長い睫毛に縁取られた眼も、黒曜石に似た色をしている。肌は抜けるように透き通って白く、ただただ整った顔立ちをしている。 ・普段は髪は一つにまとめており、眼鏡をかけている。レンズに度は入っていない。視力矯正ではなく、顔立ちを隠すためのもの。 ・身に付けるものは、基本的にモノトーンであり、色味があるものを着ることはほとんどない。 ・自分の容姿が極まって整っていることに自覚的。顔立ち故の面倒事も多く、自分を飾り立てることはしない。 ○性格・思考・行動原理など ・ただ穏やかに、凪いだように生きている。そう在れればいいと思うし、そう在りたいと思う。 ・物腰は落ち着いており、少々淡白なほどに穏やか。 ・幼少期から自分の顔立ちが人目を引くことは理解していた。 　何をせずとも褒められる。何をせずとも愛される。すべてを肯定され、すべてを許される。 　そして、それが引き寄せるのは純粋な好意だけではなかった。 　向けられる眼差しに、かけられる言葉に、触れられる手に、さまざまな熱が帯びる。それに対して形容し難い不快感を覚えるようになった。歳を重ね、人と関わる機会が増えるほどにそれは加速していく。私物がなくなることが増えた。後をつけられることが増えた。迫られることが、襲われることが増えた。見知らぬ車に連れ込まれ、飾り立てられ弄ばれ、警察に助けられる頃には、自分の中で何かが変わっていた。 ・自分の存在が異物に近いものだということは理解していた。幼い頃は誰よりも自分を愛していた両親も、だんだんと自分を見る目が変わっていく。ただ存在するだけで周囲に影響を与える自分を、幾度も襲われ連れ攫われる自分を、悍ましいものを見るような目で見る。 　この顔のせいで何をせずとも愛され、この顔のせいで何をせずとも厭われる。 　ひとは自分を美しいと言う。では、美しさとは何か。この美しさに意味はあるのか。 ・契機は14歳の時。下校途中に誘拐され、そこから3年間、誘拐犯と生活を送る。監禁されてはいたが、驚くほどに丁重に扱われ、外界との接触ができないこと以外は快適ですらあったと思う。その生活の中で中高の教育はもちろん、それ以外の教養も身に付けることになる。美術関係の知識もこの時代に得たものが存外多い。 　その生活の終わりは誘拐犯の病死によって呆気なく幕を閉じ、その親族によってつつがなく処理される。詳しく聞くことはなかったが、誘拐犯はある程度地位のある人間の息子だったらしい。爛本人が落ち着いていたこともあり、その後の生活の保障や諸々も手続きの便宜を図ることによって、誘拐事件そのものは表に出ることなく処理される。両親が爛の捜索願を出していなかったこともある意味で功を奏し、すべてが穏やかに終わる。 ・その後、約2年の時間をかけて生活基盤や学力を整え、美大へ進学する。 　監禁されていた3年間、誘拐犯の男はただ爛を鑑賞していた。 　男にとっては、爛は芸術作品だった。 　ただ己を鑑賞するためだけに男は罪を犯し、3年間外界以外のすべてを与え、そして、満足そうに死んでいった。 　美しさとは、何か。 　結局、答えは出なかった。 　美大に進んだ理由は、きっとそれなのだろう。 ○人間関係 ・両親 　絶縁状態。そもそもお互いに生きているかどうかも認識していない。 ・パトロン 　誘拐犯の親族。監視目的もあるが、いまだに時折連絡がある。 　わりとまともに気にかけられており、不思議だなと思っている。 ○その他 ・一人称：公的な場では『私』、時折『俺』 　二人称：『貴方』 　三人称：『○○さん』 ・好きな食べ物：紅茶 ・苦手な食べ物：脂っこい物、肉類 ・誕生日：4月15日（誕生花：ゴデチア「変わらぬ愛」） 　＊レオナルド・ダ・ヴィンチの誕生日 ・イメージカラー：インペリアル・パープル(#994C79) ・フレーバーNo.98：シザンサス(別名：胡蝶草)「協調」 皆と一緒が良いに決まってる。自分よりも皆の選択を是とするのが貴方。自己主張がないのではない。皆の主張が貴方の主張になるのだ。それは立派な個性だ。 ・フレーバーNo.45：鬼灯「私を誘って下さい」「頼りない」「半信半疑」「いつわり」「欺瞞」 導の光は、しかし持ち手がいないと照らせない。貴方は一人じゃ生きられない。他人を頼る卑しい人。そして光は頼りなく、貴方はなにかを隠しているだろう。他人の目が怖くてしかたない。だから貴方は光るのだ。見られないように光るしかない。 ・フレーバーNo.33：ストレリチア(別名：極楽鳥花)「全てを手に入れる」「気取った恋」「万能」 知らないことはなく、持っていないものはない。人の上に立っていると信じて疑わず、見るもの全てが欲しくなる。自分のものを傷つける者に容赦はしない。ちょっと困るが頼れる人物なのが貴方。 ＜通過シナリオ＞ No.1『ピリオド・アズール 』/生還 ・SAN-22 ・不定の狂気：８/幻覚（あの日の異形、そして、血塗れの黒潮さんが見える） No.2『ラストグラス』黒潮作倉へ ・SAN値-3 No.3『兎角の恋』 SAN-3 ＊以下、『ピリオド・アズール 』HO1の秘匿について ○就職に至るまで ・個展を終え、芸術家として生きる道を捨てた。 　個展が失敗に終わったわけではない。むしろ、盛況の中終わったと言っていい。 　しかし、自分は芸術家として生きるには、あまりに欠落している。 　表現したいものなどない。訴えたいものなどない。極論、描きたいものなどない。 　例え持ち得る技術が優れていようと、描きたいものがなければ、それに意味などない。 　自分は、ただ描けてしまっただけだ。ただ、技術があっただけだ。 　同輩の彼らのような才能——描きたいものと切望するものは、すべてを懸けようとする情熱は、切望は、ないのだ。 　だから、筆を置いた。 　所詮、自分の手で描いたものは、自分自身を上回ることはないのだ。 　傲慢ではなく思う。己のこの顔よりも、美しいものなど描けない。 ○贋作師として ・話を持ちかけられた時、どこか失望があったように思う。 　描きたいもののない、ただ技術だけを有した自分に、贋作師という仕事はよく似合う。そう思っている。 ○学生時代の作品について ・それは、眩い極彩色の絵画だった。 　F200号のキャンバスが鮮やかな色彩で埋め尽くされている。 　それはひどく抽象的であり、咲き乱れる花々のようにも、妖しく飛び交う蝶々のようにも、煌びやかな風鳥のようにも見えた。 　目も眩むような色彩に多くの者が圧倒される中、作者である男は絵画の前に立った。 　その中央、咲き乱れる花を背に、大きく広げられた翅と翼を背に立った。 　男は、一つに括った髪をほどき、眼鏡を外す。 　艶やかな黒髪が流れ、レンズに隠されていた眼が露わになる。 　白いシャツと黒のスラックスに身を包んだ男は、その黒髪と白い肌故に、まるで無彩色のようだった。 　圧倒的有彩の前に、無彩の男が立ち、微笑む。 　その場の人間は、一つの言葉もなく悟った。 　今この瞬間、この作品は完成したのだと。 　作者は何も語らず、ただ、美しく微笑んでいた。 ・作品のタイトルは『無題F』 ・Fとは、(Figure：人物)のF。 ＊絵画のサイズは、アルファベットと数字によって示される。そのアルファベットには、F＝(Figure人物)、P＝(Paysage風景)、M＝(Marine海景)、S＝（Square 正方形）の意味が込められており、人物、風景、海景を描くときに、美しく描くことが出来る幅として分かれている。 　故に、この絵画はF200号に描かれているのである。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ