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犬間 玉暉(いぬま たまき) 大学卒業後、当時付き合っていた彼女のヒモとして同棲を始める。就職する気は本人には塵ほどもなく彼女もそれを了承した上での同棲だった。家事の仕方もそこで身に着けた。学生時代からもそれらしいことはしていたが、学生なので両親からの資金援助があった。物欲がなかった玉暉はそれらに個人的な理由で手を付けることはなく、使うときはたいてい恋人とごはんを食べるときだとかデートの時だとかそういうときだけ。その頃から自宅へはめったに帰らず途切れることを知らなかった恋人の家で大学四年間を過ごす。 大学を卒業後、仕送り以外で疎遠になっていた両親からの連絡がついに途絶える。仕送りもなく職もない彼に収入はなく、彼女との同棲も半年で破綻する。というのも、学生時代に(無意識に)ちまちま貯めた貯金が底をついたためである。彼女の収入だけでは二人で暮らしていくのにも限界があり、家を追い出される形で関係は解消された。 持ち物は衣服だけ。無一文の状態で追い出されたため職を探すところからだった。過去の恋人とは連絡を絶っていたため頼れる人もおらず携帯料金も滞納し、そろそろ止められて暇をつぶす道具もなくなる。空腹も限界だ。そうして路上で行き倒れていたところを猫屋敷麦に拾われる。 それからというもの探偵事務所にて、住居を与えられ、猫屋敷先生の世話を含めた家事全般を任され収入も得る。たまに依頼解決に協力する。それらで得た給料の3分の2を事務所内の日用品(生活用品も含む)、めちゃくちゃに高い茶菓子、めちゃくちゃに高い猫のえさに費やす。金銭感覚が素でバグっている。あと物欲がない。服は気分で買いなおしたりする。おしゃれとかは気にしない。 父が大手IT企業の役員、母は銀行員という裕福かつ厳格な家庭で育つ。中学受験に失敗してからというもの実家が窮屈なものになり高校では外で喧嘩をしたり割と激しい思春期を送ってきた。高校三年生で半ば諦めにも似た放任にやっと楽になったと大学を受験。丸くなったと思いきや今度はヒモまがいのようなことをしている、尚且つ就職する気がないということを知り両親は激怒。それからというもの仕送り以外の連絡は受けずに疎遠になる。今ではほぼ絶縁状態。3つ下に弟がいるがその弟とも連絡を取っていない。 大学4年間のうちに恋人は男女合わせて6人いた。恋人にはちゃんと愛を注ぐタイプで6人全員確かに愛していたし付き合っているときはめちゃくちゃに一途である。超尽くす。別れると絶縁状態になる。新しい恋人に失礼だから。だから歴代恋人の経済力は裕福だったり一般的だったりまちまちである。あと割とチョロい。好きになってもらえると好きになる。基本受け身。先生のことは恩人なので好き。ライク。過去に(束縛強めのハードな)恋人にもらった首輪(みたいなチョーカー)をずっとつけている。その頃になれて首についてる方が落ち着くらしい。 長々と書いたが要はタダの世間知らず。お金の使い方を知らないし領収書を毎回もらい忘れる。 探偵事務所にいる9匹の猫のうち、自分より後から入ってきた猫3匹は「コタ」「チビ」「マル」と呼びそれ以外の猫を「先輩」呼びする。 【探偵事務所にいる猫一覧】 ＜♂＞ レオ トラ アメ コタロウ チビ マル ＜♀＞ ナナ サクラ ミー 好きな食べ物/もの：カフェモカ/先生、猫たち 嫌いな食べ物/もの；人参/両親

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