タグ： ジャンヌの猟犬

ジル（ニナ・ルグラン） 10歳で戦災孤児になり、拾われた家で家事手伝いとして過ごす。幼くとも美しい顔立ちのニナに嫉妬した母親に色目を使うなと髪の毛を無理やり切られる。以来髪の毛を伸ばさないようにしている。 奴隷のような扱い、その反面家の男達から厭な視線を向けられることも多く、さらに扱いは酷くなる悪循環で肉体的にも精神的にも疲弊していた。 そんな地獄のような日々を過ごしていた12歳の頃、深夜寝床に忍び込まれ恐怖と限界を感じ、宛てもなく逃げ出す。 街で路頭に迷っていると一人の少女に声をかけられる。それが恩人のオデット。 最初は恩人の家族を信じることが出来ず、名前も名乗らなかったが見かねたアンが出会った日と自分の誕生日と同じ意味を持つ「ニナ」とつけてくれた。 ニナ(Nina)…ロシア語で「恵み」を意味する「ハンナ」からきている。(7月26日) オデットは自身の誕生日に出会ったことに運命を感じ、元々の心優しい性格と相まってニナの心が溶けるまで辛抱強く話しかけてくれた。 次第に心を開き、オデットとその家族と仲良くなっていった。手伝いも進んで行い、オデットの両親も娘のように優しくしてくれ、初めて愛というものに触れる。 1年が経ち、もう姉妹のようなオデットに髪を伸ばしてみてと言われ伸ばすことにし、ほんの少しだけ伸びた14歳の時、悲劇が起こる。 正義を掲げ騎士が恩人宅に押し入り、オデットと二人森へ逃げしばらくやり過ごすが見つかり、また逃走するがアンが囮になり捕まってしまう。後に自分も捕まりオデットに会うために「生」を選択すると《処刑人》として生きることとなる。 そして与えられた最初の仕事が恩人の処刑だった。 優しい恩人は全てを理解し、「娘を助けてほしい、頼む」と稚拙な刃を受け入れ死んだ。 その死に様が忘れられず逃げられないことならせめて綺麗に楽に死ねるようにと技術を一生懸命学ぶ。 オデットの両親を殺した本人である自分が、それから幾人もの命を奪ってきたこの手が、オデットに触れていいとは到底思えないがそれでも恩人との約束を守り、何より自分を救ってくれたオデットを守りたいと思っている。 10歳（孤児になり拾われる※恩人とは別） ↓ 12歳（恩人に拾ってもらう） ↓ 14歳（処刑人になる） ↓ 22歳

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