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4歳年上、20歳大学生の兄（十時玲爾トトキレイジ）がいる。 幼少期、小学校まではとくに身体が弱く、学校にいけず自宅で過ごすことも多かったころ、兄がたくさん学校の話を聞かせてくれ、ひとりぼっちの自分のそばにいてくれたことから淡い想いを抱きはじめた。父が亡くなり、母も仕事で家を空ける時間が多くなり、ひとりで絵を描いて過ごしていた。 描く対象は自分の部屋から見える景色だったり、読んでいる本の物語のイメージや挿絵の模写だったり、それから、家族、大切に想っている兄のこと。 幼少期には兄の絵も本人に見せていたが、恋を自覚してからは見せなくなった。今はスケッチブックも普段使いのものと分けて、兄のことを描いているものは鍵付きの棚にしまっている。 水彩で風景画をよく描くが屋外で長い時間過ごすのは体力がもたないため、写真を撮っている。その際、兄が一緒にいることがあればこっそり隠し撮りをしている。この写真も兄の絵と同様に棚にしまいこんで秘密にしている。 絵を描くのは好きだがあくまで趣味の範囲であるし、その道に進むのは大学生の兄の負担になってしまうので、普通科から一般の大学に進めたらと考えている。 兄に追いつきたい、という思いもあり、なるべく大人っぽく見えるように振る舞おうとしている。時々兄のバイト先へ行っては飲みなれないコーヒーを飲みながら、そっと兄の姿を見ている。 兄:玲爾 一人称俺、妹のことはさやかと呼ぶ。いつも笑顔を絶やさず明るい。法学部2年。 父が亡くなってから、自分が家族を支えなくてはと思っている。高校の途中まで陸上部（短距離）で好成績をおさめていたが、学業優先のため2年でやめた。大学に入ってからはサークルなどには入らず家のことを考えてバイト（カフェの店員と、ほかに短期のバイトなど）を優先している。それでも交友関係は広い。

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