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彼岸 灯也(かなぎし ともや) 一人称:俺 色：#DC5050 …… 性格： リアリストで冷血漢 損得勘定で動く守銭奴 生い立ち： 母が灯也を産んだ数年後に父が浮気した。 浮気が発覚して、父は浮気相手を選んだ。 それ以降、音信不通になっている。 そこから、母は灯也に虐待するようになった。 浮気したのは灯也のせいだと八つ当たり。 母が再婚した後も虐待は続いた。 それどころか、義父からも虐待を受けるようになった。 虐待の傷跡は生々しく残っている。 家に居たくなかった。 そのため、よく人の少ない近所の公園にいた。 他者と接するのが苦手なため、一人でただ時間を潰すだけだった。 よく一人でいるところ"御影 司"とよく会った。 遊ぶことはなかったがよく話をしていた。 学校は同じだったが、学内で話すことはほとんどなかった。 12歳の夏休みに両親を殺した。 返り血で汚れたままいつもの公園で呆然としていた。 「俺は人殺しだ。この先はもうない。」 蝉時雨が降る夏の盛りだ。 死体は腐り、異臭ですぐに見つかってしまう。 元々無かったも同然だが、捕まれば僅かな自由も奪われる。 "人殺し"という汚点は消えない血痕のように黒く残る。 「もう時間がない。すぐに逃げる準備をしないと」 重い腰を上げようとしたとき、聞き慣れた声が聞こえた。 声の方を見るとよく知る顔—御影がいた。 彼に両親を殺したことを話すと 「——2人で隠しちゃおっか」そう言って微笑んできた。 彼は返り血で汚れた俺の手を気にせずに取った。 そして、一緒に死体を山に埋めた。 両親を亡くした後は母方の親戚の家に引き取られた。 学校も転校して離れ離れになった。それ以降会っていない。 携帯なんてものは持ってなかった。 お互いの連絡先も分からない。 秘密を共有したまま疎遠になった。 引き取られた親戚の家では虐待は受けなかった。 良くはしてくれてはいたが、肩身の狭い思いをしていた。 高校を卒業して警察学校に入学。 寮生活ができるため、家を離れることもできるし 警察になれば昔の罪の隠ぺいができるかもしれないと思った。 現在は刑事部の捜査第一課 殺人事件を担当することもある。 担当の事件ではないが、 "御影 司"が連続殺人犯であることを知った。 彼のことを知っているなどとは絶対に言えない。 彼との関係はあの夏に埋めた死体と共に葬られるべきものだ。 彼が捕まれば、あの死体のこともバレるかもしれない。 だが、連絡先も知らなかったはずの彼から ある日連絡があった。 「あの時死体を埋めた山にとある異変が起こった、 このままではバレてしまうかもしれない。 だから、埋めなおそう ―きみと、もう一度シたいんだ。」 幼馴染： 御影 司（みかげ つかさ） 彼とは幼いころから近所の公園でよく会っていた。 人付き合いがよくわからないので、 他の子たちのように遊んだりすることはなかった。 友達というよりただの顔なじみに近い関係。 学校は同じだが、一緒にいることはない。 だが、彼とはよく家庭内の事も話しており、 よい話し相手であった。 他に親しい人がいないので唯一の大切な幼馴染である。 灯也の死体隠しに手を貸した共犯者。 お互いに秘密を握っている。 名前の由来： 彼岸花 害獣から遺体を守る目的で墓地に植えられていたので 彼が昔隠した遺体に誰も寄せ付けないことの重ね合わせ。 参加シナリオ:作り方 楽しい過族の作り方 ＊＊＊＊＊ネタバレ注意 ＊ ＊ ＊ 本当は虐待なんてされていなかった。 幸せな家庭だった。 自分の記憶は偽りだ、錯覚だ。 裏山で御影と遊んだときに全てが変わった いや、変わったのは灯也だけだった。 不運にも灯也はシャンの幼虫に寄生されてしまった。 そのせいで、幸せだった家庭を "虐待されていた"と錯覚してしまった 父は浮気なんてしていなかった。 灯也が生まれた数年後に亡くなっていた。 母は女手一つで育ててくれていた。 たまに強く叱られることはあったが 灯也が危ないことをするせいだ 理不尽な理由であったことはなかった。 その後の母の再婚相手の義父は良い人だった。 一緒に遊んでくれたりもした。 実の息子のように接してくれていた。 幼い頃、両親と手を繋いで夕食の話をしながらの 遊園地の夕焼けの帰り道 あの真っ赤な夕焼けの思い出は 真っ赤な血に塗られてしまった。 顔の傷だって、両親の虐待のせいじゃない 左頬の切り傷は木登りで手を滑らせて 運悪くザックリと切ってしまっただけ 右側の火傷の跡だって 大人がいないのに花火で遊んで負ったもの 裏山でシャンの幼虫に寄生される前は 御影とよく遊んでいたし学校で話していたりもした 灯也の性格ももっと違った。 こんなに冷たい人間ではなかった。 両親を殺した後の親戚の家での息苦しさも全て偽り それも、全て錯覚だ 良く思われていないなんてことはなかった。 そんな真実は灯也は知ることはない 全て偽りのまま この偽りが全て真実として今もなお生きている。 　

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