タグ： しびたく

心優しい21 歳の男の子。 実家が花屋ということもあり、物心ついた時から花が好き。 地元に愛され、近隣の住民の憩いの場となっているこの小さな花屋を継ぐことが将来の夢。 高校生になってからは、跡継ぎ修行とアルバイトを兼ねて、時々店の手伝いもしていた。 しかし1年前に大規模な脱線事故に遭い、頭部を強く打った後遺症として、一週間後に突然視力、味覚、嗅覚を損傷してしまった。 誰にでも優しくみんなに愛されていた遥斗だったが、急な出来事に現実を受け止めきれず、家族や友人に対しても心を塞いでしまう。 特に、視力と嗅覚を失ったことで花を色や香りで識別できなくなってしまったことが遥斗にとって一番の苦しみとなった。 幸い、耳は聞こえるおかげで人とのコミュニケーションが変わらず円滑にできることだけが救いだ。 だが事故の直後は何も前向きに考えられず、誰からの慰めの言葉も遥斗の心には響かなかった。 この1年、苦しい思いをしながらも何とか今の生活に慣れてきたところだ。 大学は事故直後から休学しており、今は音声補助と点字の付いた視覚障害者用のPCを使って、家族に手伝ってもらいながら主に店の事務作業を練習中だ。 しかし、症状の改善は一向に見られない。 どんなに周りには普通に振る舞っていても、やりたいことは思うようにできないし、今後については正直何も考えられない。 誰かの手助けがないと日常生活を送るだけでも精一杯だ。 今のままじゃ幼い頃からの夢だった店を継ぐことも到底できない。 俺はこれからどうやって、何を信じて生きていけばいいんだ。 （と感じながら毎日を精一杯生きているようです。）

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ