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HO１：都市伝説課の担当者 ようこそ！都市伝説課へ！ 迷冥市役所には変わった課が存在する。都市伝説課。主に怪奇現象を取り扱う課だとか、実際には存在していない課だとか。 都市伝説課に配属されたものは以下のルールを守らなければならない。 一、素性を明かさないこと。 一、本名は呼ばない、教えないこと。 一、都市伝説課の人数を数えないこと。 ◆都市伝説課に所属する赤鬼の面を被った担当者。 業務に熱心に取り組む真面目な担当者。役所でありながら熱く仕事に取り組む良い職員だと周囲に評価されている。ただ一点、ナマハゲの面を被っていることを除けば。 周囲には主に「熱血」「担当さん」たまに「ナマハゲ」「赤いの」「アレ」など呼ばれている。 以下、HO１：都市伝説課の担当者秘匿ばれあり ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「私もこの面の鬼みたいになればよかった」 「何故あんな酷いことが出来る。あんなことになるくらいなら、攫ってしまえばよかった。」 「泣く子は。泣く゛子はいねか。」 泣く子も黙る熱血担当者。 子どもが大好き。泣く子は放っておけない。泣いている子がいれば、必ず見つけ出して傍へ訪れる、そんな存在になりたかった。 泣いている子どもなら生死、人間か怪異かを問わない。無意識に体が動いてしまう。 HO2を救えなかったこと、都市伝説として呼びだしてしまったことの責任感から、有事の際にはナマハゲになる。 泣く子はいないかと駆け付けられる存在に、悪いことをしていれば諫めることができる存在になりたい（孤児なのでナマハゲを曲解している。） HO2が泣いていれば必ず駆けつけよう。 「猟奇的な噂」とやらが本当かどうかわからないが、HO2が悪さをしているなら必ず止めてやろうと思っている。 そうしてHO1はナマハゲになった。（？？？） 仕事やHO2絡みのこととなるとナマハゲムーブをしがちだが、素や気心知れた相手に対する時の振る舞いはまた違うかもしれない。本当はずっとナマハゲ面をつけていたいくらいだが怖がらせてしまうのも可哀想なので普段はちゃんとナマハゲじゃない。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 以下、HO１：都市伝説課の担当者秘匿 あなたには家族も兄弟も、ましては名前すらなかった。孤児というものだろう。迷冥市役所の都市伝説課に保護され、そこの職員とともに過ごしてきた。だからあなたには「本名」がない。都市伝説課でつけられた「呼び名」だけがある。   あなたは長く都市伝説課に所属している。都市伝説課ではあなたより長くいるのは先輩兼同僚の「きさらぎ」のみだ。そもそも課のルールにより今この課が何人いるか把握はしていないが、大抵は顔馴染みだ。それはHO2にも適応される。あなたはなぜHO2が都市伝説課に配属されたか知っている。 ぼんやりとした記憶だが、怪奇現象が多発している家があるから調査しに行って欲しいと言われ向かった。どこにもあるような変哲のないアパートの一室。そこには小さな子供がいた。親からどうやら虐待を受けているようであざは酷く食事もまともに取れていないようだった。すぐに児童相談所に連絡したがこれと言った援助は受けられず。真夏の暑い日のことだ、あなたがいつものように子供が生きているか確認した時だ。 子供は床に寝そべるようにして死んでいた。そばにはあなたの似顔絵が描かれていた。 あなたはその時こう望んだのだ。   「生きていて欲しかった」   それは望まぬ形で叶った。 HO2は俗に言う都市伝説、噂としか実体のない存在でこの世に生き続けた。そうしてあなたと巡り合った。いやあなたがそう望んだからこそHO2は存在しているのだ。HO2の存在を消してはならない、あなたは強くそう思うだろう。   HO2はこのことを自覚しておらず、あなたがばらしてしまうと存在が揺らぎ消滅してしまうかもしれないことを念頭に置いておいてほしい。

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