タグ： くろきりの探索者

入学したての高校生、今をときめく剣道ボーイ。とにかくモテたいお年頃。 小中高と剣道部に所属。 足の早さ=モテ時代の栄光は中学の時に捨てた。 高校デビューするかしないか3週間迷った挙句、結局していない。 チビがイキっても……いやこれから伸びるから……伸びるよね……？ モテる男は香りにもこだわるという信条のもと、いい感じの香水や制汗剤、果ては柔軟剤や洗剤のチェックに余念が無い。剣道部は臭いので。 もっとイケてるスポーツに転向することも考えたが、剣道が好きなので続投。 とはいえ清潔感のない男はモテないので、シャツやズボンのシワ・ほつれ、ボタンが取れていないかどうか、布地の色落ちについても気にしている。そして自分で直す。 清潔感と生活感を履き違えているのである。 モテたいがために男女も教師も生徒も老いにも若きにも親切。スマートな奴がモテるのだ。 品行方正。頭脳は普通。情けは人のなんとやら。 しかしモテたいことを公言する奴ほど女子の本命にはなれない。 当然、彼女はいたことがない。 【通過済みシナリオ】 ・彼方からの君に捧ぐ 以下ネタバレあり タイムスリップした先の未来で歳上・イケメン・高身長・記憶喪失と４拍子揃えた男に求婚された。 悩みに悩んだ末、自分が夫側なことを条件に受諾。 だが、記憶を取り戻し豹変した男とその野望によってタイムスリップ仲間共々命の危機に陥る。 その末に、永きに渡る男の夢をその命ごと断つことになった。 現代に帰ってきた際、夢を追い始めた頃の男に(一方的に)再会。 己の抱く感情が恋なのか愛なのか、それとも罪の意識なのかはわからないまま、1度は自らの手で打ち壊した男の夢の成就を願い、研究者の道を歩むことを決意する。 正当防衛とはいえ人殺し、結果としてそのための道具になってしまった剣道のことをもう愛せない。 人に好かれる自分ももういなくていいと思っている。

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