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未白うた(みしろうた)20歳 サラリーマンとして働く傍らミュージシャンとしても活動していた父の影響で小さい時から音楽が好きだった。将来の夢は勿論「歌手になること」 父にそれを伝えれば自分が若い時に使っていたというアコースティックギターをプレゼントされた、うたはそれを「その時」まで持ち歩いていた。この世でただひとつの宝物。このギターで作曲した曲でいつか有名になって父に聴かせてあげたかった。自分を産んでまもなく死んでしまった母親のためにも夢を叶えたかった。 片親で親戚もおらず家庭は決して裕福とは言えなかった。父はあれだけ好きだったバンドのCDも、若い時に買ったという機材も売り払っていつしか人前では歌わなくなってしまって、それがたまらなく悲しくて悔しかった。 そんな中でも父はうたが欲しがっていたものは買い与えてくれた、父はいつだって応援してくれた、 ライブハウスや路上ライブで経験を積んだ、すべては自分と父の夢のために そんな努力が実ったのかある日大きなライブイベントの話が舞い込んできた、これに出演すれば大きな結果を残せる、上手く行けばレコード会社から声をかけられることだってあるかもしれない。期待に胸を膨らませて、すべての期待を背負ってライブイベントに出演する はずだった。 ライブイベント当日のことだった。横断歩道を渡ろうとした時に、横から信号無視のトラックが突っ込んできたのだ。うたの身体はいとも簡単に空中に跳ね飛ばされた。背負っていたギターケースは、たった一つの宝物は、その事故の衝撃で大破してしまった。 すべてが奪われた、届けたかった歌も叶えたかった夢も伝えたかった感謝もなにも叶えられない伝えられない届けられないまま 未白うたは死んだ。20歳で、死んだのだ。 心残りしか無かった。 だから天使になった今の自分に出来る精一杯をしたいとそう考えている。もう二度と自分のように後悔する人を作りたくない。望む夢を叶えてあげたい。 幸せにしてあげたいのだ。そうすればきっと自分も幸せになれるから 職業技能:ミュージシャン、ネットタレント ＿＿＿＿ 幸せとは、何か？ ■ HO２ 貴方は“生前”幸せだった。 そう、貴方は生まれながらにして天使ではない。元は人間である。ロウソクに灯った火を吹き消すように、貴方の命は簡単に途絶えてしまっていた。それは、 「不慮の事故」。 たった５文字だ。たった５文字の言葉に、命を奪われたのだ。明日の予定や、抱いていた夢。その全てが一瞬にして実現不可能と判を押される。好きな食べ物も食べられず、大切な人とも会えず、この世に最後の言葉を残すことすら許されない。何もかもが不条理によって侵されたのだ。 そんな貴方に同情してくれたのか、気付けば貴方の前にはピケルが立っており、手を差し伸べた。 「天使となって仕事をしませんか？そうすれば、貴方の未練も叶えることができますよ！」 恐ろしいほど無垢で純粋な笑顔。それでも、その温かい言葉に貴方は思わず手を伸ばす。気付いた頃には、血に濡れた手でその手を掴んでいた。ピケルは、綺麗な手を汚されても嫌な顔１つせず、最後の最後まで眩いほどの表情を崩さない。 そして、童話で聞いたような美しい天使は、貴方の魂を引っ張った。遠のく地面を覗けば、不要となった肉塊が捨てられている。複雑な感情だっただろう。 それでも貴方は、その日を境に天使となったのだ。 ■ 貴方の目的 ・与えられた３６５日を満喫する ・HO1 を幸せにする ■ 天界 天使として天界に来たものの、やることは特になかった。毎日のようにある暇な時間は、天界の散策に費やしたことだろう。天界には、大きな神殿や美しい庭園が広がっており、貴方の心は日々癒されていった。しかし、未だに神様と呼ばれる存在は目にしていない。基本的には、ピケルや他の天使から指示を受けていたことだろう。また、天使としての大仕事は今回が初めてとなる。 故に、人間界へ向かうのは死後初めての経験だろう。 ■ HO２探索者の補足説明 天界に来てＨＯ２は、１年が経過しております。なので、人間界へ行けることや、天使となっての初めての仕事はＨＯ２にとって喜ばしいことでしょう。ただ、その想いが持続するかは自由です。 "シナリオ内で実際に３６５日を生きて、その時に抱いた感情を優先してください。" また、HO２はこの不条理な世界で天使となれたことにより、下記の技能に技能補正をお付けください。 ・[心理学]（初期値５％） +７５%の技能補正 ・[跳躍]（初期値２５%） ＋３０%の技能補正 ※秘匿内容を許容、または合致するのであれば継続探索者でもロスト探索者でも大丈夫です。

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