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家が新興宗教をしている。 幼少期から宗教のある種のモチーフとして担ぎ上げられており、ギン様、ギン様と信者らから持ち上げられている。 信者たちのことは能無しの金蔓共としてしか見ていない。 両親はまごうことなきクズ。 善人からは善人、悪人からは悪人、クズからはクズしか生まれない。なら俺もクズなのだろう。別になんだっていいんだけど。 破滅に追いやられた人々を直接見てきたが感覚が麻痺しているのか心は痛まない。精々オレが何の問題もなく遊んで生きてくために金を貢いでくれ。 実家が宗教屋であることで遠巻きにされがち。元々協調性はないので家のことがなくても孤立していただろう。 面白がって絡んできた向こう見ずな同級生と奇跡的に馬が合い、気がつけば唯一無二の親友となっていた。 ※以下初恋性ストックホルム症候群ネタバレ ・初恋性ストックホルム症候群：KPC 当シナリオのKPCは15年後からやってきた、本来のKPCよりもその分だけ歳をとった存在である。 不木みちこ(10年後)と将来を約束し合った仲。結婚式を控えていた幸せの絶頂期に、しかし彼女は彼の目の前で事故に遭い、その3日後に死亡してしまった。 彼は発狂し、彼女を取り戻すための魔術に手を染める。数年をかけて完成させたそれは、時間を遡る魔術であった。 同時にティンダロスの猟犬に見つからぬようティンダロスの猟犬を惑わせる花の香水を作成している。香水自体は偶然の産物で、かつ時間を遡ったことにより器具が手元にないためもう一度作ることはできない。今回の時間遡行で最後の香水を使用しているためたとえ一命を取り留めても遡行している彼自身は助かることはない。 残念なことに彼が作成した魔術には欠陥があった。それは『KPCがどうしても死亡してしまう』こと。彼が彼女を思い作成した魔術は『PCの死だけを覆せない』魔術だったのだ。過去に戻る度彼は彼女を助けようとするも、彼女は『本来の死亡理由』に遭遇する前に死亡してしまう。 それを何度も何度も繰り返し、とうとう彼は『PCがKPCと出会う前』まで飛んでしまう。 彼はある程度遡行を繰り返すうち、彼女が自分と接触してから3日以内に死亡してしまうことに気がついている。正気度はほぼ底を尽き、まともな判断ができず、さらに正気度の関係でもう魔術が使用できない彼は『PCを監禁して何が何でも3日間を乗り越える』ことにする。彼にとってこれが最後の時間遡行であり、そしてチャンスでもある。 彼は途中、「自分が接触したせいでPCは死んでるんだ。やっぱり代償なしに助けるのは無理なのか？もしかすると、ひとつの命にひとつなら、自分の命と引き換えにすれば死なずにすむのか」と思い込んでいるため、彼が死亡した場合PCは死亡しない。PCが死亡するのは彼の魔術の影響であり、また同時に彼の思い込みだからである。かなしいね。

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