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CoCシナリオ『庭師は何を口遊む』新規探索者（HO4） ●HO4(PC4) あなたは非常に多趣味な人物であり、医学的なものから博物学的なものまである程度理解している。 三年前の事件より以前は植物を育て、仕事の傍らそうしたものの研究もしていた。 しかし事件後は花に対して強烈なまでの嫌悪感を抱くようになってしまっている。 記憶が曖昧で何故かはわからない。 あなたはかつて、今はなき植物研究サークルに自身が育てた花や種を売っていた。 そのサークルで殊更熱心に花について勉強をしていた女性が居たのを知っている。 名前は「南　玲子(みなみ　れいこ)」。 花に興味を失ってしまったあなたはその女性ともそれきり会わなくなってしまっている。 あらぬ誤解をされたくないあなたはその女性については黙っている事にした。 あなたはPC1の補佐をしつつも、どこかPC1に抵抗感を抱いている。その立場故か劣等感故かあなた自身にも解らない。 ☆あなたはDEX*3ptを＜博物学＞に振り分ける事が出来る。 ☆あなたはDEXを算出する際、+3の固定値が付く。(これは上限を超えても構わない) ☆DEXが他のステータスよりも低かった場合、ステータスの中で最も高い値になるように入れ替える事が出来る。 ※職業：刑事 ・職業技能 言いくるめ、聞き耳、心理学、説得、追跡、法律、目星＋以下の技能から１つ【運転(自動車、二輪車)、信用、組み付き、武道(柔道)、日本刀、拳銃、杖】 ・特記事項 制服着用または警察手帳提示で信用、説得+20。 ただし警察に敵意を抱いている者に対してはボーナスなし。 特徴表［4-1］：目つきが悪い(D) 目つきが悪過ぎて、知り合い以外から怖がられる。 APP－1。さらに〈信用〉－10％。 （技能値付与：60P） 《プロフィール》 広瀬巧は多趣味な人間である。 本人としては今の自分の中で興味関心の惹く事柄に注視しているだけではあるが、 他人からは熱しやすく冷めやすい、飽き性な人柄だと評価されている。 この気性は父親譲りのものであろうと、巧本人は認識している。 父親も巧と同じく興味の移り気が激しい人であり、またそれらの趣味に対する金遣いの荒さや周囲への配慮が欠如した人物でもあった。 そんな父親に愛想を尽かした母が妹を連れて逃げ出したのも大人になった今となっては当然の摂理であると納得している。 母が巧を置いていったのも、自分が父親と同じ人種であることを見抜いていたのだろうとも。 そのことを教訓に（あるいは反面教師と）し、自身は興味ごとへ傾注するのは諌めようとは努力している。 その努力が実を結んでいるかどうかは、顔半分を覆うほどににできた火傷痕が物語っているだろう……。 幅広い趣味を持つ、言い換えれば「広く浅く」を地で行く巧にとって、専門家やスペシャリストといった一点集中したような人物のことをある種尊敬の眼差しで見ている。 自分とは違う人種の人間であると自覚した上で憧れを抱く一方で、「視野の狭い生き方をしているな」という一方的な憐憫な目も向けている。 『各NPCに関して』 ・的場元 元直属の上司。今でもゼロ課のことを気にかけてくれている尊敬できる人物。 ゼロ課に対して方方に手を回してくれていることも知っているので、掛け値なしに信頼を置いている。 また、巧自身の不祥事に対しても庇い立てしてくれたこともあり、頭の上がらない相手でもある。 ・神童大輔 直接的な接触は少ないものの、人当たりの良さなどは知っている。 人相の悪い者同士、ある種のシンパシーを感じている。 飲み友達 ・泉立夏 ムードメイカーな気質や誰にも分け隔てなく接してくる態度は嫌いではないが、 グイグイと遠慮なしに迫ってくる態度には辟易している。 だが、結局話に流されることが大概である。 ・猪狩幸太郎 軽薄な性格は目に余るものだが、仕事の正確さに関しては一目置いている。 植物に関する知識もあることから、酒の席では二人で盛り上がったりもした。 『事件』以降は話題に出すこともなくなってしまった。 『南玲子について』 巧にとって博物学、取り分け花や植物に関する学問は特別なものだった。 時折飽きることもあるが、いつの間にか再び手を付けている。 不思議な魅力があるのだな、と考えながらも資料を探る手は止まることはなかった。 困窮していた新人の頃には、生活費の足しにと自ら育てた花や飼料を近場の植物研究サークルに売りにも行っていた。 ――南玲子とはその時に知り合った。 サークルを訪れる度に、彼女との交流も深めていった。 植物に知識のある巧に玲子は色々と質問や相談事を投げかけてくる。 そんな彼女の応対をしていくうちに、巧は彼女に生き別れの妹を重ねるようになった。 また、自分と違い花について熱心に勉強する彼女を、巧はある種特別な目を向けていた。 ――三年前の事件以降、巧は玲子と一度も会っていない。 通っていた植物研究サークルはなくなってしまったと風の噂で聞いた。 彼女との連絡先を聞いていなかった巧は、玲子と会う機会をなくしてしまった。 巧の移り気の多い気性は女性関係にも及んでいた。 学生時代から多くの女性と関係を持つことはあったが、そのどれもが長くは続かなかった。 巧本人が女性に興味を失くすか、あるいは女性が愛想を尽かすか。 そんな関係を繰り返していた。 そんな彼だが、南玲子のことは今なお記憶の片隅に存在している。 三年という月日の中、顔も見ることもない彼女の横顔を今でも鮮明に思い出せる。 『何故』という問いかけを、しかし巧は紫煙とともに燻らせる。 その理由も、確認する術も今は失われてしまったのだから……。

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