タグ： 孤独なサーカス

物静かな表の少女・好戦的な裏の少女 ふたつの心を持つ少女、どちらも名前は”フィア” 普段は表のフィアが出ており、主に戦い等の緊張感が高まる場合は裏のフィアになる お互いにお互いの事を認識している、だが、片方が出ている間は片方は眠っているような状態になるため 意思疎通は出来ないが、記憶の共有はされている 左右に色の違うリボンをつけており。それぞれ目の色と同じである 今どちらが出ているかは目の色で判別可能（薄紫なら表、黄色なら裏） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝朧げな生前の記憶＝＝＝＝＝＝＝＝＝ あるところに仲の良い二人の少女がいました 生まれも育ちも違う二人の少女は、偶然か。お互いに”フィア”という名前でありました 後日談の世界になる前、戦争の最中二人の少女は手を取り合い共に暮らしていました 時には出かけたり、時にはテロに巻き込まれたり、時には閨を共にしたり、時には追いかけられたり… 二人の仲が、深いものになるのに時間はそうかかりませんでした ですが、ある日。二人が使っている隠れ家に邪な心を持った者がやってきてしまいます 彼は窓から見えた、こちらに背を向けている”フィア”を撃ち抜いてしまいます 彼は中を物色しようと思いましたが、窓は小さく。体躯の大きな彼は仕方なく複雑な道をたどり隠れ家の中へ入りました 中に入った彼は驚きました 何故なら、撃ち抜いた少女の傍には、別の少女の遺体があったからです 銃声などは聞こえなかった…最初からあったものだろうか？ しかし、彼は特に気に留めもせず、部屋の中のめぼしいものを詰めると部屋を後にしました 彼の去った部屋には、二人の少女の遺体だけが残されました……

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