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こちらの教諭(教師)を参考に作成（https://w.atwiki.jp/sheep_coc/pages/10.html#id_d5603ed1） 対人関係技能から信用、説得。任意のほかの1つの技能から目星。 信用、説得……どうしたの、大丈夫、無理はよくないよ、等々で使ったりする 目星……………相手の調子を見極めたりする等に使う ▼…… きっと、両親だけでなく、親子の関係もよくなかったのだろう。 喧嘩をする両親の服を引き、ただただ泣いていた。 とうとう両親が離婚をし、自分を引き取った父に対しもう怒ることはないのか、やっと笑ってくれるのか、自分のことをちゃんと愛してくれるのか、と一瞬思ったが───それは、中学生になったときに父親が死ぬまで一度としてなかった。 父の親戚を転々とする。気にかけられず愛されず何を信じれば心をゆだねればよいのかわからない。 段々と心がすり減る音がする、音がする、音　が　　す　る。 高校へ上がると同時に少し遠くの喫茶店でアルバイトを始めた。 自分のことを知らない人達とのおしゃべりが楽しかった。けれど、心を開いてもよいのかわからず考えているうちに、同僚先輩後輩との距離が離れていっていることに気付いた。 「ああ、これは……僕が、ずっとずっとずっと、悪かったんだ。」 そしてある日から、笑顔が素敵だねと褒められることが増えていく。 褒められれば心があたたかくなる、うれしくなる。けれど違う、なにか、もっと違う何かが欲しい。 蝉が喧しく愛をうたう。日陰にいても汗が首筋を伝う。 携帯の電源を落とし、誰とも知らない男や女の横へ並び裏路地の建物へ入る。 あ、今僕あいされてるのかもしれない、わからないけど。……なんて、そんなことを考えながら外の蝉のように喧しいスプリングと響く声をぼんやり聞いていた。 そこからしばらく……いや、現在も。 相性の良かった相手や自分を気に入ってくれた相手と連絡を取り合い、「恋愛ごっこ」を続けている。 ときたま相手からお礼だよと渡された現金を見つめては乾いた笑いをし、また会おう(あいして)ねとほほ笑む。 あいして、みて、ぼくはここにいるのに、あいしてよ。────心がすり減る音は、子供でいたあの日から大人になったのかもしれない今も鳴りやまない。 子供のままの大人は、なき続ける。 …… 端的に言えば股がゆるい。誘われれば抱くし抱かれる。 しかし相手がきちんとスキンを付けないと蹴り飛ばして帰る。足癖悪い。(キック) つけないでと言われた場合も、じゃあ帰るねと言って帰る。 病気になるのはいやだしとのこと。 ▼彼女に対して かつての自分と似た境遇に同情をしたのは確かである。 家でも学校でも居心地が悪いと話す彼女を支えてあげたいと思った。一時だとしても、この場所だけでも彼女のシェルターにすることができたならと思っていた。 けれど気付けばお互いがお互いに依存をしていて、ある日どちらともなくからだを重ねた。 閉め切った保健室、放課後のどこか、天原の自宅、彼女が望めばどこでも甘やかし、話を聞いた。 正直、傷の舐めあいだというのはお互いわかっていたが、愛を欲するふたりがぐずぐずになるこのほの暗い関係から抜けだすのは……まだ、考えていなかった。 ▼保健室の先生、天原稔 「天原先生はやさしく話してくれる」 生徒に聞けば、皆そう答えるだろう。教師に聞いてみても、同じ答えが返ってくるだろう。 保健室へ来た者への対応は基本甘い。手際とかでなく、言動。 保健室の先生としての対応もちゃんとできるよ。先生なので。 いつでも、だれでも、保健室においで。ここはそのための部屋だから。 つらくなったら、かなしくなったら、すぐにおいで。そばにいるよ。 手も握ってあげようか、手があたたかくなったからといってすぐには離れないから安心してね。 ベッドで横になってみる？少し目をつぶってみるだけでも、楽になるよ。おなかもぽんぽんしてあげようね。 あたたかい飲み物はほっとするよね、好きなのを言ってごらん。 生徒はもちろん、先生方も安心しておいで。ここは、そのための場所なんだよ。 がんばってここに来た君に飴をあげようね。他のみんなには内緒だよ。 またいつでもおいで。 いつでもまってるよ。 ▼あまはら　みのる 性格はおだやか。 好きなたべものは激辛系のお菓子とグミと焼きそば。 (焼きそばは父が作り食べていたのを好物と思い込んでいるだけで、別にそこまで好きではない。普通) 股がゆるい。 幼い頃のトラウマで、大きな声で怒られる誰かや怒鳴りあう者達を見ると、笑顔の下で顔色が悪くなり冷や汗がじわりじわりと噴き始める。 ばちっと無視されるのも苦手。口の端がひきつり、指の先がしびれる。 しかしこれらは見えないように、見せないように努力している。 だってこれらを知られたら、もしかすると愛されたかもしれないのに愛してもらえなくなるかもしれないだろう？ マンションの一室を借りているが、週の半分以上はいない。 廊下には水のケースが積み上げられている。 寝室はきちんと整えてある。ただ、壁に掛けられているカレンダーはあるときからめくられることがなくなり、数年時が止まったままになっている。 学校終わり、夜は連絡を取り合っている者の家に赴き、心の隙間を埋める。 複数の関係の果てには愛があるのか、ないのか。もう正直わからなくなっているが、何もない誰もいない愛がない自分の家にいるよりも一時の愛(欲)を求めてくれる人の家を転々とする。 それでも、いつかは誰かと心から愛し合いたいと願い続けている。 「お互い、求めているものが同じだった」 「愛されたいよね、愛したいよね」 「ないものねだりだったのはわかっていたよ」 「けれど、それがどうしても心地よかった」 「求められて、求められて、僕も……求めて」 「これも愛なのかなって、思ったりしたよ」 「先生と生徒」 「………」 「……」 「…」 「喉がかわいたな」 ////////////////////////////////// 22/4/16～17 　ソープスクール／ねこずし卓 22/4/19 　ひとひとねこ／鱶鰭書房 23/4/29 　メルバ／稀彦ハウジング

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