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放浪者で作りました。 キャラクター紹介。Ron Shen (Lhotse) イギリスはバーミンガムのチャイナタウン、チャイナタウン特有のルーツ何処やねん飯を過不足なく食べて暮らしていける程度には困窮していない家庭環境で子供時代を過ごす。 チャイナタウン。バーミンガムなので、より正式にはChinese Quarter. 1945年、WW2の終結により日本の統治下から外れた台湾。ある程度安定した統治を外れ、新たな統治を受けるという変化への恐怖から台湾を脱出した人々により形成されたイギリス・バーミンガムのチャイナタウン。その形成者の孫の代にあたるローツェはその空間の歪さに辟易を感じながらも、それと同時に奇妙な興味を抱いていた。 祖父、祖母の世代の親戚は統治教育の結果日本語を話しており。 両親は同じチャイナタウンに住む、中国出身の経済的成功者との会話の為に中国語を話している。 仕事に奔走する両親の不在により家庭での教育を祖母の話す日本語で受けたローツェは自らのルーツの不確かさに嫌気がさしていた。祖父からは「このタバコを昔よくしてくれた日本兵のお兄さんから貰ってな、いくつかあるから1つ特別にやろう」と『金鵄』と書かれた煙草の箱をもらったり、夕食を共にする両親からは成功者である中国との協力に必要な、中国人としてのアイデンティティを植え付けられたり。 歪だが嫌いではなかった。複雑だがそれを楽しめる余裕を抱ける程度には聡い子だった。 これからの自分はどちらを選ぶべきか。まだ選択を保留にできると自分で考えられる怜さがあった。 ある日祖母の留守中、昼食代を渡され何となく散歩中に買った缶入りのベイクドビーンズを食し、「なんか妙に美味しいな…？」と感じた。 そしてふと一つの未来像が浮かんだ。それはイギリスで生きるということだった。 いや、正確には今もイギリスで生きてはいるのだが、イギリスの中のこの小さな中華街で生涯を暮らすという前提があった。 この町で暮らすために日本語を学ぶ、或いは外部の成功者に取り入るために中国語を学ぶ。 この町を出るという選択肢が、親の教えにはなかった。 そう気づいたとき、無言の呪縛から放たれたような解放感があった。 両親、祖父母の事は決して嫌いではないが、この町に居ることには限界がある。 せっかくだからイギリスの首都、ロンドンで、立身することはできないだろうか。 そう考え中華街の外に出てはイギリスの歴史やイギリス人らしい立ち振る舞い、英語を図書館で学んだ。 ある日、珍しく祖父の部屋に呼ばれた。 どうやら人伝てに祖父に伝わったようで、叱責とまではいかないがたっぷりの小言と、この町で平穏に暮らすことの良さをこんこんと説かれてしまった。たっぷり2時間も。 その後、2週間ほどかけて取り急ぎの準備をし、ロンドン行きの貨物列車に忍び込んだ。 問題なく紛れ込みはしたのだが、慣れない小冒険に頭が追い付いていなかったのだろう。 降りるタイミングを失い、海辺の駅まで来てしまった。終点である。 …その後何度か電車に忍び込んでは行き過ぎたり、途中で見つかっては飛び降りたり。 無茶を幾度となく重ね、飛び降りたショックで疲弊しきった体をどうにか動かし、着いたところは羊小屋。 温かい空間に、つい眠りこんでしまった。 …目を覚ますとそこは孤児院であった。 そばに居た大人の顔色と声からどうやら保護されたらしいと察し、両親に捨てられた、と嘘をついた。 体が小さいことも都合がよい、子供だと思われた方が都合がよいと感じ、その場で年齢は実際よりも2歳若く、11歳と伝えた。 また名前もロンと偽った。間違ってローツェと言ってしまった時に備えてロンシェンと呼ばれることもあると。 それが2年前の冬の事。 実年齢は13歳から15歳へ成長し… 今では孤児院の生活にすっかり慣れた、小賢しい一少年のできあがり。 トッドインホール、ベイクドビーンズ、アップルクランブル。 イギリスの歴史ある料理は、決して悪くない。 ルーツの知れない妙な料理よりも、ずっと。 才能は「紛れこむ」才能、ということで。→才能技能「隠れる」 …できれば社交的な大人になってほしいので、「紛れ込む」という言葉に「会話に紛れ込む」とかもできるような大人になれたらいいねという思いも込めつつ。がんばれロンシェン。 ----1話終了時点について------------------ SAN-2、POW-1。 その代わりにPOW+1、MP+5(one-off)の金の腕輪を入手した。 入手アーティファクトについて ▼金の腕輪 葡萄・仾・松ぼっくりなどをあしらった装飾がされたもの。 　一瞬文字が腕輪に浮かび上がる。 『貰ったものは返しておくよ。ついでにおまじないをいれておいたから、これをつけていればきっと変な夢はみないだろうね』 　 効果 ・所持しているだけで POW+1 ・MP5 入り（使い切り） ▼ディオニュソスのクリスタライザー ディオニュソスのアメジストを使った夢のクリスタライザーは普通のものと少々効果が異なる。 通常の石よりもサイズが小さく持ち運びがし易い。他にも効果があるようだが詳しくは触れられていない。 デメリットとしては普通のものよりも霊感が強いため、通常のクリスタライザーよりもヒュプノスに勘付かれやすい。 　説明 《 夢のクリスタライザー 》 特別な儀式の必要がない魔術道具。黄色い卵型の石で大きさは 30cm。断続的に 笛の音がし、重さは 10kg。壊れやすく見えるが頑丈。亜種が複数存在しているようで、 石によって前述の記録と一致しないケースもある。 預かった紫色のクリスタライザー は 〖10cm〗 ほどで〖非常に脆い〗 と聞いた。 この道具は 2 つの能力がある。大昔の魔術書の記録と、今回預かった石は効果が違うため紫色のものに絞り書きとめる。 ・1つ目はドリームランドへの意識転送。〖この石 3m 以内で眠りに落ちた者は夢の世界ドリームランドへいざなわれる。〗どのような旅が待っているかは不明。また、先に眠った人間の転送先を夢のクリスタライザーは覚えている。〖後に続いて眠る人間が いたならば、同じ夢へ流される。〗これは、クリスタライザーが同じく 3m以内にないと効果がないため注意。 ・2つ目は〖ドリームランドに存在するものを覚醒の世界(現世)へ持ち帰ることが可能。〗持ち帰ったものは一定時間...…大体半日から 1 日前後が経過すると元の場所に戻っ てしまう。大体 10 時間から20時間が限界だ。精神力を削り維持を願うなら引き伸ばしがされるが、これも永遠ではない。 心に留めるべきは、いかなるクリスタライザーもヒュプノス神の力がこもったもの だ。かの神は自らの眠りと領域を乱されるのを非常に嫌う。 怒りや興味を買ったものには夢のクリスタライザーの守護者が送り込まれる。彼らは標的を捕らえ精神を 神の御前に連れていくが、雲や亡霊にも似た彼らは顕現に少々時間がかかるようだ。 呪文について ▼呪文《夢からの退散》 夢から隔離したい対象の POW と同値の MP のコストがかかる。また、3 ラウンドの詠唱が必要。射程は１０m。対象者と夢の繋がりを断ち半永久的に追放する。これをかけられた対象が夢やその付近に住むものから干渉を受けることは余程のことがない限りありえない。これは神に対しては効果がなく詠唱の意味はなさない。 ▼呪文《生ける X》※おまけ MP8 と 1d6 正気度ポイントのコストがかかる。同時に唱えることは出来るが正気度ポイントコストの分散は不可。対象者と詠唱者は MP の対抗ロールを行う。抵抗に失敗すれば対象者は両手足を広げて立っているような形で身動きができなくなる。この状態は対象者が自身の STR の値以下を出すまで続く。

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