タグ： 海も枯れるまで さきみやPC

■プロフィール 名前：長谷川円香(はせがわ まどか) 年齢：22歳 一人称：わたし/二人称：きみ ■職業ベース クトゥルフ2015より「アイドル」 心理学・芸術(ダンス・歌唱)・説得・言いくるめ・変装・好きな技能二つ(英語と回避取得) ■特徴表 [4-10(D)]夜に弱い　ポイント10 以下秘匿 ■秘匿含む設定 円香には盲目の親友がいた。名前は伊月(いつき)。(性別は女の子です) 円香は小さい頃からその容姿のおかげでとにかく周りからちやほやされて育った。でも円香自身は自分の外側ばかり見られることが何より苦痛だった。 「円香ちゃんって本当にお人形さんみたいにとっても可愛らしいわねぇ！」それ、聞き飽きちゃった。 「一目惚れです！付き合ってほしい！」話したこともないのに付き合って？意味わかんない。キミ、私の何を知ってるの？ 「可愛い子って大体何でもできるよね～」そんなわけないじゃん。勉強だって、運動だって、みんなと一緒で必死にやってるのに。 「円香は昔から何でもできるんですよ～！」お母さん、もっと私をちゃんと見てよ。今日小テスト頑張ったんだよ、ねぇ、お母さん、”私”を見てよ。 「みんな私の外側ばっかり。何やってもどんなに努力しても誰も気が付いてくれない。」 そんな時、中学に上がったばかりの頃、御影伊月(みかげ いつき)と出会う。 「はじめまして、隣の席の御影伊月です。目が見えないから色々迷惑かけちゃうかもしれないけどよろしくね！ 良かったら、名前聞いてもいい？」 はじめて本当の意味での友達が出来た気がした。自身の外見に囚われず、心から話してくれる人間と出会えた。 それからはずっと伊月と一緒に居た。中学三年間、高校大学までも一緒だった。何をするにも、どこへ行くのもいつも伊月と一緒。 円香は伊月が何より大事だったし、伊月も自分が視覚障害を持っているせいで円香に迷惑がかかると思っていたが、それでも円香自身が「伊月と一緒に居たい」と望んでくれたため共にいることを選んだ。 ある時、円香に「アイドルにならないか？」とオファーが持ちかけられる。 実際昔からその手の勧誘は腐るほど受けてきたし、特に興味もなかったため断って来たのだが、伊月が「円香ちゃんのアイドルかぁ、きっととっても素敵なんだろうな」と言ってくれた。外側じゃなく、中身だけを見てくれた伊月が「アイドル」をする自分を素敵だと、そう言ってくれた。「アイドルって、誰かに夢を与えられるすごく素敵な仕事だよね。」「円香ちゃんなら日本一だって夢じゃないよ！歌もとっても上手だし、なにより優しいから。」 それからは本気でアイドルの日本一を目指した。伊月と会う機会はいろいろ忙しくて減ってしまったけれど、それでも伊月は全力で応援してくれていたし、会える日はできるだけ会うようにスケジュールも合わせてくれていた。 大学に通いながらアイドル業を続けていき、日本中の誰もが「長谷川円香」という人間を知っているだろうと言えるほど有名になったある日、御影伊月の訃報が円香のもとに届く。暑い暑い夏の日、家族で海を見に行った際に足を滑らせて転落したそうだ。もちろん家族は伊月の視覚障害を知っていたし、細心の注意を払っていたが不慮の事故だったそうで、救助された伊月は既に助からない状態だったらしい。 半身を失った、そんな感覚。自分の全く知らないところで、世界で一番大切なモノが失われた事実。円香には耐えられるはずがなかった。 ー今を時めく超人気アイドル「MADOKA」突然の活動休止！？復帰はいつ？ー世間はこんな見出しで埋め尽くされることになった。 「私の傍に、伊月がいない」「今ここに、この世界に、伊月が、いない。」 伊月が海で死んだなら、私も海に行くべきだよね。だって、今までずっと一緒だったんだもの。離れるなんてできないよ。 そうして自然と、円香の足は海へと向かった。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ