タグ： にゃむCoC 先生もう僕達しかいませんよ

百目鬼 善次郎(どうめき ぜんじろう) ​───────​───────​─────── 教諭(特殊) 聞き耳 心理学 図書館 母国語またはほかの言語 個人的な専門として任意の技能3つ(→目星、応急手当、選択) 対人技能から1つ 信用：10~50% ​───────​───────​─────── 「ああ･･････ここですか。分かりずらいですよね。説明します」 「餓鬼は嫌いだ、とっとと帰ってねんねしな。それともやな事されてぇの？」 どちらも善次郎の発言である。 昼間は物静かで聞かれた質問には真摯に答える為、生徒にはそれなりに信頼を寄せられている。 この学校ではある程度理不尽に怒っても生徒たちは従順だが、別にそれを望んでいる訳では無いので特にやらかさない限りは善次郎は生徒を理不尽には怒らない。 化学教師。最近クラス担任になったが、就業時間を越えると眼鏡を外しそこから性格が豹変する。 眼鏡を奪われるとしばらく腹の奥から滾る衝動があり、口が悪く暴力的になりやすい。人前で眼鏡を外すことはほとんど無く、就業時間が終わった後に外して帰るのが日常。 これは親が善次郎の人生をレールで敷き詰めようとした結果の反動である。 善次郎自体は余り親に逆らう事も考えていなかったため、特に疑問もなく彼らの望むように教師になった。 教育実習中にいじめにあっている生徒に遭遇する。 多勢に無勢、眼鏡をかけて「やめなさい」という教育実習生が生徒に暴力を奮った方が問題だろう、と考えたいじめっ子たちは一斉に善次郎に襲いかかった。 一発殴られて眼鏡が飛んだ、その瞬間だ。 善次郎はようやく気がついた。 「･･････子どもって愚かで幼くてひ弱で哀れだよなぁ」と。 レールのしかれた人生に文句はなかった。 ただ、自分は愚かな存在が嫌いだった。そう、子どもが嫌いだったのだと、初めて気がついた。 群がらなければたった一人の自分にすら立ち向かえない。なんと哀れな生き物か。 昼間、穏やかに子どもたちに接するのはその考えからでもある。 結果からいえばその場の全員を殴り倒し、踏みつけボスっぽい奴の前髪を掴んで「これ一斉送信したら内申どうなるかね？分かったら今日のことは黙ってるんだな」といじめっ子たちがいじめをしている現場の写真を見せつけて言った。 あれから何年経ったか。この学校で教師をしながら、クラス担任にまでなった善次郎の生活はある意味順風満帆と言えるだろう。 佐倉 巴の存在がなければ。 佐倉は他の教師の注意を聞き入れず、周囲から浮いている印象を受ける。しかし何故か善次郎の話は聞くし、授業も真面目に聞いている印象を受ける。 たまに授業中、扇情的な視線を送ってきた時は (一体何が目的だか。ショタコンの趣味はねぇっての) と思いながら教科書を読んで教室を回るついでに佐倉と視線を交わす。 一瞬とも永遠とも思える時間、見つめ合いながらも彼の真意を測りかねている為、もう少し観察が必要だと思っている。 彼の前で出来れば眼鏡は外したくない、と思っている。 外してしまえば女王然としたその気高い面を、ぐちゃぐちゃに泣かせたくなるから。

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